肝整出産による骨盤の歪み


「5月1日に両国で開催された「スピリチュアル・コンベンション(通 称‘すぴこん’)」という、癒しのイベントに出展してきました。できるだけ多くのお客様に均整法を体験していただくため、普段よりも施術時間を短くし、その方に必要かつ最優先の調整ポイントを中心に、全体の調整をするようにしました。

それが1ヶ所のこともあれば、2ヶ所、3ヶ所の調整が必要な方もいらっしゃいます。例えば出産後、骨盤全体に違和感があり、中でも特に立った姿勢で左足に体重を掛けると左腰から股関節にかけてにそれを強く感じるとおっしゃっていた女性の方は、左の骨盤(左腸骨)が外側に開き、右が内に閉じすぎているというアンバランスが見られました。

もちろん出産の影響もありそうですが、出産によってそうならない方もいれば、なる人もいるということは、もともとそうなりやすい原因を何か持っていたのではないか?と考えるのも均整法の役目です。

その方は開いてしまっている左腸骨よりも、閉じ過ぎている右腸骨に原因がありました。腸(盲腸付近)に出産以前から長年に渡って疲労が溜まり、それが右腸骨を内側に引き込むようなかたちを作っていたのです。その為、左腸骨は右とバランスをとろうとして必要以上に開く傾向にあり、そこへ出産時の刺激が加わったと見立てることができました。

よって調整のポイントは胃と腸の右側となり、その緊張を取ると右腸骨はもとの位 置に戻り(普段の施術であれば、胃と腸の施術の前に、肝臓を整えておくことが多いです。こちら【血液循環図】にありますように、肝臓の慢性的な疲れなどで血液(静脈血)の流れが滞ると、肝臓の手前に位 置する胃や腸の血流にも影響が出ます。そこで、先に肝臓を整えて血液の通 りをよくしておくことで、胃や腸への施術がより行いやすく準備しておくというわけです)、その後左腸骨とのバランスを少し調整。立った姿勢で左足に体重をかけていただくと、左腰から股関節にかけての違和感はなくなっていました。

その方にお話しを伺うと、遅い時間に食事を摂ることが多かったりと、やはり胃腸に負担をかけやすい生活習慣の傾向にあった様子。それを改善の方向に向けていかれることで右腸骨が内側に閉まり過ぎることを予防し、元気な体調を維持することができます、とお伝えさせていただきました。

※こちらも参考になさって下さいね。快風院 症状別 体型紹介ページ『婦人科系の不調』

(2005年5月3日)



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