肝臓調整


「肝臓調整というけれど、肝臓は肋骨の下にあるから、触れないのでは?」というご質問を施術中にいただきました。

肝臓調整(均整では‘肝臓賦活法〜かんぞうふかつほう〜’と呼びます)では右肋骨の際から、親指以外の四本の指を肋骨の下にある肝臓に向けて徐々に差し込み、弛めていきます(差し込むといっても、最初は指先を皮膚に当ててじっとしておくぐらいの、ごく軽いところから始めますのでご心配なく。ちょっと触られただけで圧迫感などを感じた方も、しばらく経つと、気がつかないうちにこちらの指先がほとんどすべて入ってしまうくらいに弛んでいることに驚かれます。普段からそのくらい弛んでいれば肝臓は快調です)。

ただ、確かにいくら肝臓が弛んだとしても、肝臓全体を触るのは難しいです。ではどうするのでしょうか。均整では‘微振動’と呼ばれる技術を使って指先を微妙に振動させ、それによって起こる波を肝臓全体に伝えることで、奥の方まで弛めていくのです。

ただし、これは肝臓疲れが深まっていて、お腹がパンパンに張っている方に最初から施すのは無理があります。そこで、おなじく微振動の応用ですが、お客様の手や足を肝臓へ向かう角度に合わせて揺らすことで、間接的に肝臓に微振動を加えて弛めたり、質問にありました「肋骨」を逆に利用して、肋骨の上から包むように手を置いて肋骨自体に微振動を加えることで、その下の肝臓までを連動して弛めたりします。

皆様、仰向けになって、ご自身の右肋骨の際辺りのお腹を、手の先で押してみて下さい。それで圧迫感や痛みがあれば、肝臓の疲れている可能性大ですから、「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」「睡眠不足」「運動不足」など、ぜひ見直してみて下さいね。

※押してみたとき、張っていて圧迫感や痛みを感じる場合が多いです。肝臓が「実(じつ)」であるととらえます。

逆に妙に張りがなくフニャフニャしていて、なおかつ違和感などを感じる場合は、肝臓が「虚(きょ)」ととらえ、直接の施術よりも、まずは肝に関するツボを結んだ線上(肝経)の凝りをほどいていくほうがよい結果を得られます

(2005年5月9日)



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