おねしょ


ホームページのプロフィールに「整体との出会いは中学生の頃」と書いたのですが、最近ふと思い出しました。もっと以前に出会っていたのです。

実は小学校に上がってもおねしょが治らず、「6年生になったら修学旅行があるから、それまでに治さないと。。。」と、幼心に悩んでいました。でも、そうして毎日課題を持って過ごしていると、その答えには必ず出会えるようです。

あるとき、母が読んでいた婦人雑誌(「主婦と生活」だったか?)の別 冊付録で、鍼灸のツボ小冊子が付いていました。普通の小学1年生ならそんなの目にしても素通 りするかもしれませんが、ぼくは手に取りました。そして夜尿症(おねしょ)の治し方を発見したのです!

それは「つまようじを20本束ねて輪ゴムで留め、左の内くるぶしの下を赤くなるまで軽くつつく」という方法でした。さっそくやってみました。果 たしてどうなったでしょうか。

驚いたことに、その晩からぼくのおねしょはピタリと止まったのです!「これは思いこみかもしれない。」という疑いの気持ちもあったのですが、とにかく寝る前にそれをすると、その翌日も、その次もずっとおねしょをすることはなくなり、いつの間にかつつくこともしなくてよくなってしまったのです。

現在の均整師としての知識と照らし合わせても、それは正解でした。ツボ(経穴)でいうと‘照海(しょうかい)’というところの付近になるのですが、それは腎経といって、腎臓に関するツボなのです。

さらに「左足」というと、均整では「下げる作用」といって、汗や便を出したり、血圧を下げたりといったことに使います。それではおしっこも出てしまうのでは?となりますが、これは使い方の妙でもあり、左足を強く刺激すると「下げる、出る」ことになりますが、弱く刺激し続けると逆の作用を及ぼします。よって、ぼくがつまようじでちょんちょんと赤くなるまで軽くつついたことが功を奏したのです。

自律神経的に見ても、おねしょをしやすい子は副交感神経のレベルが強い傾向にあるので、副交感神経で活発になり過ぎる膀胱をちょうどよい状態にしておく必要があります。その点からも、足首からのつまようじ刺激は、足の神経を伝わって骨盤内の膀胱に関する副交感神経によい刺激を伝えることができたのです。

そのようなわけで、ぼくの均整師としてのプロフィールに「小学生の時、おねしょを自力で治した」も加えたいと思います。

※こちらもどうぞご参考に。快風院 症状別 体型紹介ページ『自律神経に関わる症状』

※副交感神経レベルが強い=よくリラックスできて眠りも深いというよい面 もありますが、おねしょに関しては、あまりに深く眠りっぱなしだと、「おしっこがいっぱいになったよ〜っ」という膀胱からの知らせが脳に伝わっても目が覚めにくくなってしまい、そのままトイレに行けずに布団の中で...ということにもなります。

※※肝臓は副交感神経で活発になります。例えば「お菓子の食べ過ぎ」「牛乳の飲み過ぎ」などにより子どもの未発達の肝臓に負担をかけ過ぎると、副交感神経ががんばって肝臓を働かせるため、肝臓につられるかたちで、からだ全体の副交感神経のレベルが上がってしまうことにもつながります。

 

(2005年5月13日)



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