肝整がんばり過ぎ


最近、がんばり過ぎて体調を崩している女性のお客様を施術させていただく機会が多いです。仕事や家庭、その他プライベートなどで気持ちも体も緊張する場面 にたくさん遭遇しているのだと思います。

緊張するような場面では、ドキドキしたり冷や汗をかいたり体がこわばったりしながらも、がんばってそれを乗り切ります。自律神経で言えば、体は交感神経を働かせてその状況に対処している状態です。何かとっさのことが起こってもすぐに反応できるよう、体が常に準備しているのです。

その後、緊張の場面を乗り越えたとき、気持ちも体も切り替えてすっとリラックスできれば(交感神経の興奮を鎮められれば)問題はなく、体調を崩すこともないのですが、例えば仕事が終わって自宅に帰ってからも体の緊張を無意識に続けてしまう方、それが少しずつでも毎日積み重なっていくと、どうなるでしょうか。

体が緊張し、交感神経が興奮し続けていると、例えばそれとは逆の副交感神経で動いている胃はうまく働けず、ブレーキのかかった状態のままになりますから、そのまま続くと胃の不調につながることがあります(交感神経と副交感神経はシーソーのような関係にあるのです)。

まだブレーキのかかり方が弱いうちなら、物を食べたりお酒を飲んだりして胃に動いてもらうことで副交感神経を刺激して、交感神経に鎮まってもらうという方法もあります。多くの方は無意識にこれをやっています。物を食べるとホッとしたりしますが、それは胃が動いて、リラックスの神経である副交感神経が働き出すという仕組みがあるからなのです。

ただし、その習慣が度を超えて常に食べ過ぎたり、残業が終わって帰宅した遅い時間に食べたりし続けると今度は、働きっぱなしの胃や肝臓といった消化器系の内臓が疲れ果 て、その状態が主に副交感神経を経由して肩や腰、目などに現れたりします。 大きく分けるとこのふたつの状態が、慢性的な体の疲れにつながっている女性が多いのです。(女性の肝臓には生理による鉄分の不足を補うという仕事もあるので、その分だけ男性よりも肝臓は疲れやすいとも言えます。)

5月19日分でもお話ししましたが、胃や肝臓の疲れ過ぎにより、それらを包んでいる肋骨が締まってきて、骨盤は逆に開いてくる傾向もありますから、体調のよさはそのまま見かけの美しさにもつながります。どうぞ無理なダイエットなどの方法で外見だけを変えようとせず、内臓から元気にして、体の内も外もきれいになって下さいね。

※こちらもどうぞご参考に。『均整法と美容』 『自律神経失調』

(2005年6月14日)



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