いちばん整体の神秘さを発揮するのが難しいのは、この例でいうと、肩よりも胃の疲れがピークを超えてしまったときです。要するに胃に関する何らかの病気の状態です。
こうなると、まずは病院での診察・治療が最優先です。ではここまでくると整体の役目はまったくなくなってしまうのでしょうか?いえ、やはりまだここでも整体のやれることはあります。
胃の病気の方、あるいは胃が疲れやすい方は、整体の視点から観ると、やはり胃に歪みが集中しやすい体型(例えばその2でお話した「肝臓側に上体が傾いた姿勢になりつつ、背中の右側が猫背になる」の逆で、「胃のある左側に上体が傾いた姿勢になりつつ、背中の左側が猫背になる」などです)をしています。病院での治療と並行して、整体の施術で胃を中心とした歪みの体型を常に解除しておくことで、やはり自己回復のスピードをあげることができます。(次回に続く)
(2005年6月29日) |