慢性的な腰痛で、何度かぎっくり腰的な状態もご経験の方の中には、その前兆として、いつもとは違う、腰の重だるさなどを感じられることもあります。そのときの腰には様々な状態がありますが、ひとつの例としては、腰というよりお尻を上下に半分に分けたときの上の方、仙骨の上部の辺りが重だるい、うずく、置き所がない、などの違和感を訴えられる方が多いです。
そのようなときにみさせていただくと、お尻の上の違和感部分には張りがなく、へにゃっとしていることがよくあります。
お尻を上下に分けて上半分は副交感神経、下半分は交感神経のゾーンになりますから、上半分がへにゃっとしていて下半分が緊張しているということは、その方の交感神経が高ぶり、逆に副交感神経は働きが鈍っているとみることができます。要するに、からだ全体としては緊張状態が続いているのです。
ハードなお仕事などのストレスにより緊張した心と体は、その日のうちにリセット、リラックスさせるのがベストですが、それがうまくできずに毎日少しずつ積み重なっていった場合に、上記のような状態になります。
また、女性は交感神経で働く子宮や卵巣などが働き過ぎている場合にもそのような状態になります。
このような場合には、腰そのものの施術よりも、交感神経の高ぶりを鎮めて全身の自律神経のバランスを取る施術により、お尻全体にふっくらと弾力が戻り、その上の腰も安定して収まってきます。※加えて肝臓への施術も行い、体から疲れが早く抜けるよう補助します。
※こちらもどうぞご参考に。快風院 症状別
体型紹介ページ『下半身の症状』
(2005年7月14日) |