30代女性。歩いているときなどに、左上腕の内側ばかりが体幹とこすれ合うようで気になり、その左腕の内側が凝っているような、時には痛みのようにも感じることがある。
このように、症状的に説明のしづらいお悩みこそ、均整法の得意分野でもあります。
まず立った姿勢で目を閉じていただいてしばらくすると、この方の場合は体が全体的に左に傾き、左の腕が体幹から離れて、左の脇が開いていきました。目を開けると何事もなかったかのように体がまっすぐになり、腕の位
置も元に戻ります。
人は目で、自分と周囲の風景と照らし合わせることで体のバランスを無意識に補正して立っており、目を閉じるとそれができなくなるため、その方の本来のバランスが現れてくるのです。
目で補正しているとはいえ、この方の体のバランスとしては左に傾いており、常に左腕が体幹から離れていこうとするので、これを無意識に体幹に引き寄せておこうとし続け、その為に左腕の内側の筋肉ばかりが凝って違和感につながるようでした。
体が左に傾いているときには全身の傾向として交感神経が優位
になっていることが多く、逆に右に傾くときには副交感神経が優位
になっていることが多いです。
この方も今回は交感神経優位の体型、12種体型で分類するところのF3(フォーム3。左右型)になっていたため、それを整える調整により、目を閉じても体が左に傾かなくなりました。※左右型は別
名‘消化器型’とも呼ばれ、バランスを整える為には胃や肝臓といった消化器系への施術がポイントになります。
※一口に交感神経を整える調整といってもイメージがつかみにくいと思いますので、こちらも参考になさって下さいね。快風院 症状別
体型紹介ページ『自律神経失調』
(2005年10月26日) |