肝整息が吸いにくい〜ある日の施術より〜


40代女性。最近息を吸いにくく感じることがあり、フルートのレッスン時、特に気になる。

呼吸ということからすると「肋骨」の開閉状態がどうかということになり、動きを観てみるとやはり硬さが感じられました。さらに目立ったのは、「頭蓋骨(特に頭の横の側頭骨)」が閉まり過ぎていることです。 ※肝臓の疲れや緊張からの場合は、こちら「左迷走神経図」の流れに沿って左の側頭骨が硬くなったり閉まり過ぎたりすることが多くなります。

息を吸うとき側頭骨は外に開き、吐くときに内に閉じるという微妙な動きをしています。

その動きが何らかの原因で内に閉じっぱなしになってしまった場合、息を吐けるけれど吸いにくいという状況が起こることがあります。

何らかの原因の主なものとして、交感神経の緊張状態があげられます。頭蓋骨は交感神経が緊張すると閉まり、副交感神経が緊張すると開くという性質も持っているのです。

よって、自律神経の(交感神経と副交感神経の)バランスをとっていくことが最優先です。

5月19日分『骨盤と肋骨』、5月24日分『骨盤と頭蓋骨』「頭蓋骨」「肋骨」「骨盤」の連動のことを書きました。肋骨が硬く閉まっているときには頭蓋骨も閉まり、逆に骨盤は開き気味になります。

これは交感神経が亢進しているときの全身のかたちでもある為、これを整える調整、具体的には12種体型での「骨盤型(胸椎4番、8番、12番、腰椎4番)」の調整を進めることで、施術の後半には呼吸が呼気吸気ともに楽になったとのことでした。

お話を伺うと、ここ最近お仕事の流れによる秋のイベントなどの行事が立て続けに開催され、休む間もなかったとのこと。交感神経の緊張が続いてしまったのは、その辺りに原因があったようです。

※ちなみに息が吐きにくい場合は副交感神経緊張タイプの可能性もありますので、その場合の調整も均整法では致します。

(2005年11月17日)



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