生理痛(肝臓との関係)〜ある日の施術より〜


20代女性。前回の記事(11月28日分)の方と同じく、長年の生理痛にお悩みでした。

この方の場合は、左足つま先が内側ではなく、外側に倒れていました。どうしてなのかとさらに詳しく観ていくと、右下腹部、場所で言うと盲腸付近に硬さが見られます。 お話しを伺うと、以前に盲腸の手術を受けられたとのこと。そのため、右側の骨盤が内側(盲腸の方向)に少し巻き込み、右足も骨盤につられて全体として内股気味になり、それとバランスを取るために、左足はやや外側を向くかたちになっているようです。

このように腹部に手術を受けられると、姿勢や、また生理痛などその後の体調に影響する場合もありますが、この方の場合の生理痛に、さらに大きく影響していると観られたのは肝臓の緊張でした。

どこで判明したのかというと、先ほどの骨盤の状態を調べる為、軽く骨盤に触れさせていただいたときです。いくら軽く触れても、とてもくすぐったがるのです。このままでは骨盤への施術や、手術跡の硬さをゆるめる腹部への施術をしたくても、お腹に触ることができません。このくすぐったさをまずは解消し、腹部や骨盤に触れられるようにすることが優先です。ではどうすればいいのでしょうか。

その為の施術ポイントも、実は肝臓なのです。

均整法では、「くすぐったい箇所のその奥には、何か異常を隠している」と観ますが、この方の場合、生理痛が重いわけですから、正にそれに当てはまります。よってくすぐったさを解消することが、そのまま生理痛改善へとつながります。

参考の為、こちら『肝臓が緊張すると下半身はどうなる?』を見ていただきたいのですが、肝臓が働きすぎて緊張したり疲れたりすると、このような流れで腹部内のうっ血が起こります。

この状態が長引くと腹部内の臓器を過敏にさせたり逆に働きを鈍くさせたりし、さらに長引くと、この方の場合のように皮膚表面 の過敏さ(くすぐったさ)や、あるときには腰痛などといった痛みのベースになってくるのです。 ※男性であっても、このくすぐったさは現れることがあります。

よって、まず肝臓の緊張を解く施術をさせていただくと、あれほどくすぐったかった骨盤や腹部に触れてもなんともなくなり、その後の腹部や骨盤への施術を、リラックスした状態で受けていただくことができました。

(2005年12月5日)



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