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20代女性。冬から春に向かう季節の変わり目になると、決まって疲れやすくなり、風邪でもないのに微熱が続いたりなど、体調がとても不安定になる。
もうお一人、同じく20代女性。この時期になると顔に湿疹ができたり、胃の不調が出たり、また大風邪を引いたりなど、毎年病院通いで大変な思いをする。
春は、漢方では「肝」「胆」の季節といわれます。もともと元気な人は肝、胆がより活発になり、それらに慢性的に疲れがあったりする人は、さらに疲れたり、病気のもとになる季節、という意味です。
(冬は寒さに体が耐えるため、交感神経優位の状態。春になるにつれ、体は耐える仕事が減るために副交感神経優位に切り替わってきます。その切り替わりがスムーズにいかないと、自律神経によってコントロールされている、肝臓を始めとした内臓の不調につながるのです。)
1年を通してお客様を観させていただいていると、確かにそういう流れがあることが分かります。
春のこの時期は肝臓、胆のうからの歪み(均整における「左右型」の歪み)が多かったり、冬は「腎」「膀胱」の季節で、「回旋型(泌尿器型)」の歪み(体の捻れ)として現れやすい傾向がありますし、毎年決まった時期に、決まったお悩みで来院される方もいらっしゃることからも、それが分かります。
このような流れを利用することで、不調が出てから手を打つよりも、ひとつ前の季節にあらかじめ均整の施術などにより身体を整えておくことで、いつも決まって不調が出る季節に歪みを出さないよう準備をすることができます。
※「左右型」「回旋型」などについては、こちらも参考になさって下さいね。『12種体型』
(2006年4月30日) |