20代女性。左肋骨の下の方(左季肋部)が右と比べて前に出ている。
左右をよく比べてみると、左の季肋部が前に出ているのに加えて、肋骨の縁が跳ね上がって(めくれて)いるようなかたちをとっていました。
上半身を右に捻った姿勢F5(フォーム5。右回旋型)でしたので、本来は上半身を右に捻りやすいはずですが、実際に動かしてみると左へ捻る方がずっと楽に動きます。
このような場合、均整法では「F5の内界」と観ます。「内界」とは、食べ過ぎや寝不足など、体の中からの刺激で内臓が慢性的に疲れて姿勢が乱れる要因を差し(この「内界」の中でも「肝臓にからんだ内界」が非常に多く見られます)、「外界」とは、姿勢や動きのクセ(例:テニス、ゴルフなどによる片側の使い過ぎ、横座りetc.)など、外部からの刺激によるものを差します。
F5の姿勢と動きが一致していれば(=F5の外界であるならば)、肋骨の左右差はもう少し目立たないはずが、姿勢と動きが逆転することで、その捻れのピークが左季肋部に影響を与えていたようです。
F5の内界を整える施術により、左右への動きを改善することで、季肋部のかたちにも変化が現れました。常にご自身で触っていらしゃるので、その変化がよくお分かりになった様子でした。
※「フォーム5(右回旋型)」については、こちらも参考になさって下さいね。『12種体型』
(2006年7月6日) |