起床時の腰痛〜ある日の施術より〜


50代女性。起床時に腰が重かったり痛かったり。起きてしばらく動いているとよくなる。

腰痛に限らず、肩こり、背中のこりなどのお悩みがかなり長引いているときには、その違和感部分の血流が滞りがちになっていることが多いです。

特に就寝中の夜間は身体の動きが少なくなるために血流の停滞がさらに増し、不調箇所周囲の筋肉が硬く強ばってしまい、目覚め時の不快感につながります。起床して動いているうちに、ある程度血流が回復し、筋肉の強ばりがほどけてくると調子も上がってくる、というわけです。

この方の場合は左の腰でしたので、よく観させていただくと、腰そのものには、腰椎4,5番の左回旋というかたちが出ていました。

その部分だけが不調で血流も滞るけど、あとは元気いっぱい、ということはなく、たまたまその方のいちばん弱い箇所であるために目立っている腰部の血流停滞を解消するには、やはり全身の血流もスムーズにする必要があります(全身の血流に関しては肝臓が大きな役目を持っています。詳しくはこちらのページの下の方にある【血液循環図】をご覧下さい)

ということは、腰のみを施術して整えるのではなく、鏡の前に立ったときに、どこからみても自然に立てているという、全身のバランスが大切です。

均整法では、まず12種体型に基づいて全身のバランスを整えたあとに、腰なら腰、肩なら肩といった、個別の施術に入ります。

この方は左右型(F3)の体型調整後に、左の腰の施術をさせていただきました。※ただし左腰は痛いわけですから直接は触らずに、右腰などを施術することにより、左腰を間接的に整えていきます。

今回は腰痛を血流という視点から眺めてきましたが、均整法で全身のバランスを施術の最初に整えることには、不調の‘枝葉’に当たる部分をすべてはがし、いちばん整えるべき箇所、‘幹’のみをはっきりと浮き上がらせる目的もあります。

浮き上がってきた真の歪みをねらって個別の施術をすることで、よりすばやく整えることができるのです。

※「左右型」については、こちらも参考になさって下さいね。快風院 症状別体型研究『12種体型』

(2006年8月28日)



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