かかと痛〜ある日の施術より〜


20代女性。歩行時、右かかとが痛い。

両方のかかとを比べてみると、右がキュッと締まっていて硬く感じられます。さらにすね〜ひざ辺りまでを含め、右かかと周辺をよく観ると、ひざ裏〜かかとまで伸びている筋肉(ヒラメ筋や被覆筋)に張り、硬さがみられます。

(このふたつの筋肉がある箇所、通称‘ふくらはぎ’は、上腹部の内臓と連動して反応しやすく、肝臓の疲れの目安にもなります。)

かかとの骨とひざ付近の骨とにまたがってついているこれらの筋肉を、捻挫などなんらかの衝撃で痛めて縮んだままにしてしまうと、つないでいるふたつの骨を必要以上に引きつけ合い、その骨同士の間の関節に圧迫が加わり、それが痛みにつながることがあります。

また全体としてはF5(フォーム5・右回旋型)の為、右のかかとにはもともと体重がかかりやすい姿勢でした。

かかと痛について打撲や捻挫など、特に思い当たる原因はなしとのことでしたので、F5としての全体の歪みが長期間に渡って右の膝から下に集中した様子です。

施術としてはF5を調整した後で、まだ残っていた先述の筋肉の緊張を解いていき、左右のかかとの硬さが同じになったところで終了しました。

また、同じく20代女性で、歩行時に左かかとが痛いという方もいらっしゃいましたが、F5とは逆のF6(左回旋型)で体重が左かかとにかかりやすい上に、こちらは2年前にスノーボードでの転倒で痛めた箇所でもありました。施術の流れとしては、先ほどの方と逆で進めていきます。

※「回旋型」については、こちらも参考になさって下さいね。快風院 症状別体型研究『12種体型』

(2006年10月28日)



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