土踏まずの痛み(その3)〜ある日の施術より〜


071120分と同じ40代女性。右の土踏まずに時々痛みや違和感を感じることがある。病院での検査では異常なし。

土踏まずを触らせていただくと、確かに左と比べて右が張った感じで、硬くなっています。

立った姿勢では全体的にわずかに身体がねじれ、均整法でF6(フォーム6。左回旋型)と呼ばれる体型になっていました。

実際に試していただけるとよく分かりますが、立ったまま、身体を左にどんどんねじっていくと、右足裏は内側、左足裏は外側に体重がかかってきます。

わずかなバランスの乱れではありますが、このまま何日も何ヶ月も過ごしていれば、どうしても右のつま先や土踏まず、あるいは左足の小指やかかと外側に負担がかかってきます。

ちなみに、この方の他のお悩みとして「ズボンの丈を合わせるときに、左足の方が短くなる」などもありました。大きくは二つの理由が考えられます。 ひとつは先述の071120分でもお話ししました、交感神経の緊張が左半身に出やすく、特に左の腰が緊張して縮むことにより、左足も上に引っ張られて、見かけ上、短く見える場合。もうひとつは、利き腕と骨盤の連動の関係によるもの。

歩くときを考えていただくと解りやすいですが、左足を前に出すときに、左腕は後ろに引きます。このとき左肩甲骨も後ろへ、左の骨盤(左腸骨)は前にと、肩甲骨と骨盤が互い違いに動きます。

右利きの方の場合、右腕の方が振りやすいため、肩甲骨と骨盤の連動も右半身が大きくなり、左半身は逆に小さくなります。

このことで、左の骨盤の関節(仙腸関節)が硬くなり、股関節の位置が右に比べて上に上がって、左足が短く見えることがあります。

他にも考えられる要素はありますが、どれかひとつということではなく、上記の「交感神経」と「利き腕」の影響がふたつ、あるいはその他の要素も含め、三つ四つと重なったりします(先述の腕振りで言えば、肝臓が疲れて右の肩や肩甲骨付近が盛り上がっている方は、右利きであっても、右の腕が振りにくい可能性も重なったりします)ので、施術中に各部の動きを観させていただきつつ、総合してその方の歪みがどのようにできあがってきたのかをはっきりさせていきます。

この方の場合、施術としてはF6調整になるわけですが、なぜF6になってきたのかの理由として、そこに利き腕などの日常動作に関わる要素が認められる場合、その解決策(その方個人に適した、例えば通勤電車内で手軽にできる骨盤修正法など)をアドバイス差し上げています。

フォーム(体型)についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2008年1月23日)



Copyright (c) 2005〜2013, 肝臓整体『肝整』™の快風身体均整院 All rights reserved.