健康博覧会では、今年も多くの方々を施術させていただきました。
中でも印象的だったのが「歪みが肝臓まで来ているとは驚きました」とのコメントを下さった女性。 でも、実は現代人は、この逆であることがほとんどです。「歪みが肝臓まで来たのではなく、肝臓から来た歪みです。慢性的な肝臓の疲れから、上半身が肝臓のある右側に傾いた歪みになっています」と、この方にも説明させていただきました。
もちろん体の歪みが肝臓に来る場合もあります。例えばテニスをやり過ぎたり、パソコンのマウスの使い過ぎで、右肘を痛めた場合(右肘が歪んだ場合)、立った姿勢で右肘と同じ高さにある肝臓も影響を受けることが多いです。
そのような方では、肝臓を直接調整しなくても、右肘を整えているうちに肝臓もつられて動き出し、やわらかくなっていきます。均整法では‘水平相関’と呼び、他の例としては、手首と骨盤も水平相関で影響し合います。
「この痛みは、体の歪み、骨盤の歪みが原因かもしれない」との思いから、当院に来院される方は多いです。 そこでもう一歩踏み込み、体の一部を使い過ぎたことが内臓に影響を及ぼした歪みなのか、日頃の不摂生で内臓を疲れさせ、それが外見に現れてきた歪みなのかなど、歪みの原因まで明らかにし、具体的な改善方法を探っていきましょう。
(2008年3月5日)
(手首と肘の間に橈骨と尺骨 があり、前腕をひねる動きに合わせて平行になったりクロスしたりしています。肘と肝臓は互いに連動しており、どちらかの動きが悪くなると、もう一方もそれに引きずられるという性質があります。さらに、肘の動きが悪くなれば、橈骨と尺骨はスムーズにクロスできなくなり、手首の動きにも制限が出ます。そこで均整では、肘や手首の動きを整えるために、まず肝臓調整をしたりするのです。) |