骨盤の歪みからの腰痛〜ある日の施術より〜


「この痛みは、体の歪み、骨盤の歪みが原因かもしれない」との思いから、当院に来院される方は多いです。

一方、「整体で体の歪みを整えても、またすぐ歪むから意味がないし、もったいない」と、整体を敬遠する方も少なくないと思います。

2月7日分で、整体で整えても、今までと同じ体の使い方を続ければ、またもとに戻る、ということについて少し触れました。

例えば、年末の床掃除をきっかけに、一ヶ月以上経っても腰の不調が続き、来院された20代女性。

細かく観させていただくと、同じく前回お話ししました左骨盤内の筋肉(腸腰筋)が硬く、左足全体の動きも、右に比べて小さくなっています。

左右のバランスの差が大きいまま(=歪んだまま)、ふだんとは違った動作、床掃除を一生懸命やったことでバランスの差は広がり、今回の不調につながっていった様子。腸腰筋を視野に入れつつ、F6(フォーム6・左回旋型)の調整で整えていきました。

また、施術後には、日々のちょっとしたトレーニングでそのバランスを維持・向上させていくことを、ほとんどの方にはお勧めすることにしています。

ちょっとしたトレーニング、はそれぞれのタイプ(F1〜12)に応じていろいろありますが、共通して大事なのは「足首」のトレーニングでしょう。昨年、日経ヘルスにも掲載していただきましたので、ご覧下さった方もいらっしゃると思います。

足首がきちんと曲げ伸ばしされることで、膝も股関節も協調した、スムーズな足全体の動きが実現します。

逆に、足全体をつっかえ棒のようにして歩いてしまうと、足首だけではなく、股関節周辺の筋肉である、先ほどの腸腰筋も動きが小さくなり、硬くなってしまいます。

トレーニングについては実際にお会いしないと説明しにくいですので、その前段階として、ご自身のアキレス腱やふくらはぎの部分をつかんでゆすぶったりして、よく弛めておいて下さいね。左右で硬さの差が感じられるでしょうか。

差がなくなってくれば、それだけでも全身のバランスに影響し、施術によって整った体の維持・向上に役立ちます。

※フォーム(体型)についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

※肝臓から見た足首の重要ポイントは3つあります。

(1)足首がよく動くことにより、足先からの血流を心臓へ戻す「第二の心臓」と呼ばれる働き。足首から心臓の間に肝臓があるので、肝臓も楽になる。

(2)ふくらはぎの筋肉と肝臓は連動し合っているので、足首がよく動いてふくらはぎが常に伸び縮みすると、肝臓も快調に。

(3)足の親指から足首の内側を取って肝臓まで‘肝経’という、経絡の流れがあるので、足首がよく動くと、肝経の状態もよくなる。

(2008年3月17日)



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