腎臓の疲れによる腰痛〜ある日の施術より〜


30代女性。立った姿勢で左へ体をひねると、右腰の上部が痛い。

痛い箇所を観させていただくと、力がなくヘニャヘニャしており、逆に左側の同じ箇所はガチンと硬くなっています。この左右差を整え、なくしていくことが、今回の施術の目標となります。

その位置には何が収まっているかというと、左右の腎臓。均整法の施術では主に「回旋型(泌尿器型)」の調整をしていくことになります。

人の姿勢(体型)は一日のうちでも、また季節によっても、微妙に変化していきます。

夏から秋にかけての体型の移り変わりを、均整法では「左右型(消化器型)に回旋型(泌尿器型)が加わってくる」と表すことができます。

夏は毛穴が開いて老廃物を外に出す時期。この時期に、冷たい物を飲んだり食べたりして胃腸を冷やし過ぎると強調されてくる体型が消化器型です。

※暴飲暴食などにより肝臓を働かせすぎ、パンパンに張っている状態では右肩が上がりやすく、体型でいうとF3(フォーム3)、それが続いて、あるいは体質的に肝臓が疲れやすく、右肩が下がった状態がF4(フォーム4)と、均整では分類します。

ただでさえ冷房などでからだ全体も冷えているところに、暴飲暴食でお腹の中からも冷やし続けていると、本来開く季節であっても毛穴は縮こまり、老廃物を排出しにくい体のまま、秋を迎えることになります。

秋口になって涼しくなり、毛穴がさらに閉じてくると、まだまだ出し切れていない夏の老廃物を毛穴からは出せなくなってくるので、尿として出す頻度が多くなります。

そのことで、だんだんと泌尿器系統の疲れがたまり、夏の消化器型に、泌尿器型が加わってくるのです。

よって、施術としては、体ががんばって行っている夏の後処理作業を、泌尿器型調整でお手伝いすることで、腎臓の位置である、上腰部の左右差を整えていくことになります。

ですが本当は、夏の間も胃腸に負担をかけないようにしつつ、消化器型の調整で胃腸を整え続けておくことで、今回のような、季節の変わり目の様々なお悩みを事前に予防しておくほうが、体にとってはやさしいのです。

 

※「左右型(消化器型)」や「回旋型(泌尿器型)」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

 

(2008年10月3日)



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