肝整大辞典突発性難聴〜ある日の施術より〜


テレビなどで、いたずらっこがお母さんに「こらっ!」と耳をひっぱられて「痛てててっ」なんていうシーンなどありますけど、やってはだめです。

こんなことをすれば鼓膜その他、耳の奥の精密な器官を壊してしまうかもしれません。でもそれと似たことを、知らないうちに自分の姿勢によって、自分自身に対して、やっている場合もあるのです。

先日、耳鼻科でタイトルのように診断された方(30代女性)と、まだ病院には行っていないけど、最近耳の調子が悪いという方(40代女性)を、たまたま続けて観させていただきました。お二人とも右耳でした。

まず、病院での診察を受けていない方には、すぐの受診を勧めます。その上でのお二人への施術ですが、共通しているのが、首を左右から触らせていただくと、左が硬くて右が柔らかいということです。

右首は柔らかいというよりも、力なく、ヘニャヘニャしている感じです。このような状態を均整では「虚している」と表します。

全身を観させていただいているうちに、再び共通な点を見つけました。どちらの方も左お尻を下にした横座り歴が長かったのです。

仰向けで、両膝が胸に着くように曲げていくと、膝から下が「//」このように右に流れていくことから判明しました。

この右流れの横座りをしてみると分かりますが、上半身を正面に保っておくためには、上半身を右に捻った姿勢をとらなければなりません。

次に、そこから顔を正面に向けておくためには、常に首を左に捻ったかたちをとることになります。そのときの首の筋肉の状態は、左側が緊張し、右側が伸ばされます。

さらに、右肩を後ろに引いているため、右の首は必要以上に常に伸ばされ続け、言い換えると、右耳の付け根を右肩で引っ張っているかたちになってしまうのです。

長期間の横座りによる全身の捻れや、硬く強ばっていた右肩(右肩甲骨の裏側の肩甲下筋など)を回旋型調整で整えると、右首にもほどよい弾力が戻ってきました。

その後のアドバイスとしては、もちろん横座り禁止です。もっと積極的には、逆の横座りを、ストレッチという意味でやるとよい方もいらっしゃいますが、人によっては別の関節に大きな負担をかけてしまうことがあるので、一概にはお勧めできません。

また、横座り自体が、慢性的に疲れた内臓をかばっている姿勢である方もいらっしゃいますので、やはり施術と併用しつつ、徐々に整えていくのがよいでしょう。

※今回の足を右に流す横座りの場合は、肝臓のある側の肋骨を縮めて、肝臓を楽にさせているかたちともいえます。

※「回旋型(泌尿器型)」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2008年10月10日)



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