食事をおいしく食べるコツ〜ある日の施術より〜


‘巣ごもり消費’ということが最近いわれています。

食に関していえば、外食を控えて、その分自宅で、いつもよりも少し手間をかけた、安上がりだけれど豪華な料理を楽しんだり。キッチンに置ける燻製機なども売れているようです。

「一休さん」で、贅沢な食事を食べ飽きた将軍様が、もっとおいしいものを食べさせよっ、と無茶を言う話があります。

一休さんが将軍様に、一日中何も食べさせず田植えや薪割りをさせて、そのあとにたくわんと麦飯を出したところ、将軍様はおいしい、おいしいと非常に喜んでいました。今度は自分で体を使い、手間をかけて作った料理を食べれば一石二鳥ですね。

さて、その料理をおいしく味わうための、体のしくみはどうなっているのでしょうか。

栄養の面から見ると、亜鉛不足が、味覚障害につながるといわれています。よって、亜鉛をサプリメントで、という方法もありますが、それよりも、なるべく多くの食材を、バランスよく食べるのがよいでしょう。

体の歪みから見た場合にはどうでしょうか。

味覚に関する神経は、脳から12対出ている脳神経のうち、顔面神経舌咽神経に含まれています。それら主な脳神経の通り道になる首(頚椎)をきちんと整えることが大切といえるでしょう。

その場合、頚椎に直接触らなくてもよい場合が多いです。ポイントは「足首」「手首」

(均整法では右足首は胃に、左足首は肝臓に関係が深いとも言われています。〜参照「野村ノート・下肢の関節反射操縦法」P.6〜)

外に張り出してしまった外くるぶしを引っ込めたり、反らしにくくなっている手首をよく反れるようにするだけで、周囲の筋肉がガッチリ硬くなって、あちらこちらに歪んでいた頚椎も、そのほとんどが整ってしまいます。

先日いらした、首の左側、ある一点を押すといつも痛いとおっしゃっていた20代女性の方も、上からふたつ目の頚椎(頚椎2番)が左後ろに変位していましたが、左外くるぶしを整えるだけで、頚椎の調整も済んでしまいました。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

様々な原因のうちのひとつとして、外くるぶしが外に張り出しているということは、例えば歩いてるときに、交互に軸足になる、その軸をしっかり保つことができず、軸足の外側に体重を乗せてしまう習慣などが考えられます。

体は全体でバランスを保とうとしますから、張り出した外くるぶしの逆側に、頚椎のどれかを張り出させてなんとか対処します。

それが、今回の方の場合は頚椎2番であり、また、なんとか対処している部分が、その他にいくつも重なって、さらに複雑な歪みへと進んでいくのです。 そうしないよう、しっかり軸を保つためには、ももの内側の筋肉(内転筋)などをきちんと使って立てければなりません。

正しく立ち、正しく歩けることは、単にウォーキングが運動になってお腹が減るからということだけでなく、巡りめぐって頚椎を整え、味覚の神経を整えるから、ごはんをおいしく感じられる、ということにもつながっていくのです。

(2008年12月13日)



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