首の凝り〜ある日の施術より〜


30代男性。首の右側がいつも凝っている。右腕、肩まで痛くなることがあり、整形外科でレントゲンなどの検査を受けるも異常なし。

立った姿勢で、両方の肩に手を置かせていただくと、どちらかの肩が上がっている、下がっているというよりも、両肩、特に首の付け根付近が、下から押し上げられるように持ち上がり、パンパンに張っているという状態が目立っていました。

例えていうなら、首の付け根に、伏せたお椀が入っているような、ドーム型に感じられます。そのことで首がつまり、慢性的な凝りや痛みにつながっている様子。では、何が肩を押し上げ、ドーム型を作っているのでしょうか。

首の下には肋骨があり、その中に収まっているものといえば、肺や心臓。これらに負担がかかり過ぎて、体内から肋骨を押し上げ、押し広げている姿と考えることができます。

体表には、体内の臓器の様子が、場所ごとにはっきりと現れます。

不規則な食事や暴飲暴食、あるいは強いストレスなどの理由で、常に胃に負担をかけている方であれば、胃がある場所、みぞおちあたりが中から押し広げられ、ドーム型になっています。

最近よく耳にする「脳疲労」であれば、頭蓋骨全体がピーンと張りつめたようであるとか、女性で生理痛など婦人科系でお悩みであれば、骨盤自体がはち切れるように中から押し広げられ、パンパンに張っている方もいらっしゃいます。

話をもとに戻して、首の付け根にドームが感じられた場合、「タバコは吸われますか?」と伺うと、ほぼ間違いなく喫煙の習慣をお持ちです。

別の男性のお客様で、首の不調から、MRIでの検査まで受けられた方もいらっしゃいました。

その方も同じく喫煙歴が長く、均整の施術をきっかけに、意識して一日の本数を減らしたところ(本当は禁煙していただきたいのですが)、前のように、夜も寝られないような状況にはならなくなったとのことで、ドームも目立たなくなってきました。

施術としては、均整法の12種体型別に、肋骨型循環器型調整により、肺や心臓の疲れをとることで、首の下のドームを、ひとまず低くしていきます。

(肝臓の血流を整えることでも、心肺の疲れがとれてドームが低くなります。肝臓が内臓の血流の要になっているからです。こちらの「血液循環図」をご覧下さい。)

同時に、上記の男性の例からもお分かりのように、喫煙の習慣を改善していくことは、施術での変化を最大限に引き出すために、とても大切です。

※肋骨型、循環器型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年2月28日)



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