ストレスと外反母趾〜ある日の施術より〜


20代女性。半年前から左足が外反母趾ぎみになり、痛む。

立った姿勢を観させていただくと、左の背中上部が非常に凝っており、そちら側に上体が傾き、左重心になっています。

このような場合に多いのは、胃の緊張状態。普段からの食べ過ぎ飲み過ぎに心当たりのある方はもとより、ストレスで胃が痛くなったりしやすい方にもよく見られる歪みです。

この方の場合、食べ過ぎなどの方面には心当たりがないとのことでしたが、1年前から職場の環境に変化があり、そのことによるストレスが胃を継続的に緊張させて、左重心にさせている様子。

(そのストレスを間食など、たくさん食べることで癒すクセがあると、肝臓にも緊張が現れ、肝臓側への右重心になるか、胃の緊張側の左と釣り合ってしまい、妙に歪みのない姿勢に見えることもあります。)

次に骨盤の状態を左右で比べてみると、左が内側に閉じ、右が開いていました。

このことにより、左足は全体的に内向きとなるため、先述の、左重心による体重のかかり方が、左足親指の付け根に集中したまま、長期間過ごしてしまったようです。

施術としては、胃の緊張をほどいて左重心を整えた後、骨盤の開閉を左右同じにして、左足親指に、必要以上に体重がかからないようにします。

12種体型でいうと、「左右型(消化器型)」と「回旋型」を合わせた調整になります。

ところが開いた右の骨盤(腸骨)を調整しても、なかなか閉じていきませんでした。

このようなときには、変化の出にくい箇所を過去に打撲したなど、大きなケガを経験している可能性があります。

伺うと、こちらも1年前の冬、雪の坂道ですべって右のお尻を強打し、かなり腫れたとのこと。その刺激がそのまま体に残って、右の骨盤を固めてしまっていたようです。

そのような刺激を抜くためには、均整法では後頭骨の「打撲点」という箇所を使うことが多く、この方の場合も、後頭骨を整えることで、右の骨盤は動き出しました。

※左右型(消化器型)、回旋型(泌尿器型)については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年3月28日)



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