肝整子育て疲れ〜ある日の施術より〜


お子さんが保育園に入園すると、お母さんの体は大きく変わります。特に目を見張るのが、背中の上部。

お子さんの入園前、自宅で子育てに日々追われているお母さんは、姿勢が悪くて猫背なのではなく、体内から何かがふくらんで、押し広げているような、パンパンな背中であることが多いです。

何がふくらんでいるのでしょう?それは例えば、積み重なる寝不足、毎日気を張っていなければならない状況などから、慢性的にたまってくる疲れを処理するので必死な、肝臓であったりします。

また、日に日に重くなるお子さんを長時間抱っこするために、肩甲骨付近、背中上部の筋肉そのものが、ガチガチに凝ってもいます。

そのようなわけで、お子さんが保育園に入園し、一日に何時間かでも、手の離れる時期になると、猫背のように見えていた背中は、とてもおだやかなラインに変わっていきます。

それまでの間、体をどのようにケアしつつ、楽に健康に過ごしていくかが、よく話題になる出産後の骨盤の開きや歪みも含め、子育て後まで、不調を引きずらないためには大切です。

パンパンな状態が背中だけではなく、頭、腰周り(骨盤周り)、おなか、腕、脚など、全身に及んでいる方もいらっしゃいます。女性に多いです。

子育て疲れではないですが、何度か観させていただいている、50代女性もそうでした。

筋肉の凝りというよりは、太鼓の皮をピーンと張り詰めたような、表面的にパンパンな状態。これは自律神経(交感神経)の緊張を表している場合によく起こります。

(似た状態で、表面も深部もパンパンな方もいらっしゃいます。男性に多く、肉食中心の食生活の方に現れやすい状態です。

タンパク質は適量は肝臓にとっても必要ですが、必要以上に摂りすぎると、肝臓の代謝活動が増えた分だけ、肝臓疲れの原因にもなります。)

この方の場合、少しゆるんではまた戻り、を繰り返していましたが、何度目かの来院の際、施術前に観させていただくと、あれほど強かった張りが、まったく観られなくなっていました。主訴であった左肩から首にかけての痛みも、最近ほとんど出てこないとのこと。

伺うと、何年も深く悩んでいた、対人関係の問題が最近解決し、心がすごく楽になったそうです。施術の浸透度も格段に上がりました。

子育ての場合も、何か心に大きくのしかかっている問題がある場合も、体を部分ごと12通りに分けて観てみると、どこかに負担が集中しています。

それを手がかりに、子育て疲れの方の多くは肝臓を、左肩や首が痛む方であれば心臓を整え(心臓の位置的に、心臓の慢性的な疲れは左肩や首に反映しやすいのです)、さらには背中の筋肉をほどき、交感神経の緊張をゆるめていくことで、再び前向きに、子育てやお悩みに向かっていけるよう、体を最善の状態に保てます。

スポーツ選手が、スポーツトレーナーやマッサージ師、栄養士などと、チームを組んで戦うように、それぞれの課題を乗り越えていくために必要な体作り、メンテナンスとして、均整法をお役立て下さい。

※12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年5月9日)



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