肝整整わないとき〜ある日の施術より〜


前回5月9日分で、長年、心にひっかかる出来事があって、体の歪みが整いにくくなっていた女性の例をお話ししました。

歪みを整える際に、もうひとつ障害になる出来事として、事故があります。

施術でやるべきことはすべてやったはずなのに、股関節の動きにまだ左右差があるなど、どこかにまだ整わない箇所がある場合、過去の事故などによる打撲が尾を引いて、その歪みを作っている場合があります。

そのチェックの際に大切な箇所が尾骨。太い自律神経(交感神経幹)が、脊柱に沿って頚椎から尾骨まで走っており、体に入ってとどまってしまった、不要な刺激の反応が現れやすくなっています。

打撲で受けた衝撃の影響が体内に残っている場合、尾骨の先端にピリピリとした痛みのあることが多く、これを解消しておかないと、施術でいくらきちんと整えたはずでも、どこかになかなか整ってくれない箇所が現れたりするのです。

先日いらした40代男性は、7年前にバイクで転倒し、何カ所も打撲していました。お悩みは慢性的な腰痛。

また、20代女性では、小さい頃に背中から落ちて、一週間寝込んだという方もいらっしゃいました。お悩みは重い生理痛。

お二人とも尾骨にピリピリ感が出ていました。

尾骨はご本人の了解を得た後に、ズボンの上から、さらにタオルをかけ、その上から軽く触れさせていただきますので、ご安心下さい。

尾骨にピリピリ感があったとして、それを整える場合も、直接触って整えることはせず、他の箇所からの連動で整えていきます。

例えばこの方々の場合、後頭部や、胸椎6番などを介して尾骨を整えていくと、それまで動かなかった箇所も、スムーズに動き出しました。

初回の施術前、お悩みについて詳しくお話を伺いますので、そのときに、過去の大きな事故体験を覚えていらしたら、教えて下さい。

(ボクシングで、「レバーブロー」という、肝臓を狙ったボディへのパンチがあります。ラウンドが進むにつれて、徐々に効いてくるそうです。実際に当てるルールの空手などをやっている、やっていた方も、尾骨のピリピリ感チェックは必要です。)

ただ、「保育園の頃、鉄棒から落ちて頭を打った」など、本人が忘れているくらい昔のことでも影響していることがあります。そのような、もしも覚えていない事故などがあったとしても大丈夫。

影響が残っていれば、施術の流れの中で、どこかに必ず不自然な動きが見つかります。

また均整法では姿勢や動きを12種類に分けてチェックしますが、そのどれにも当てはまりにくい場合もあります。

それらと尾骨を合わせることで、十分な手がかりとなるのです。

※12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年5月16日)

 



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