胃の不調からくる、ウォーキング時の足の痛み〜ある日の施術より〜


20代女性。ウォーキングを始めたが、少し歩くと、右足が痛くなる。

立った姿勢で動きを観させていただくと、体が左に捻りやすくなっています。仰向けで両膝を立てて左右に倒してみると、こちらも左に倒しやすくなっています。

「胃の調子はよろしいですか?」と伺うと、以前は痛くなったり、かなり不調が続いていて、タバコとお酒とコーヒーをやめてからは、症状はなくなった、とのこと。

なぜ胃の調子を伺ったかというと、先ほど検査した動きが、立った姿勢でも、仰向けの姿勢でも、胃のある左側へ向かって、動きやすくなっていたからです。逆に言うと、緊張した胃が引っ張るために、右側には動きにくくなっているのです。

(逆の場合として、上半身右側にある肝臓の凝りにより、体が体内から肝臓に引っ張られ、右に捻りやすくなることもあります。)

仰向けで立てた両膝を右に倒したとき、左股関節、左腰、左肋骨など、どこが硬くて倒れにくいかを観ていくと、その倒れにくくなっている箇所から、その方の歪みの中心が分かります。

この女性の場合、腰や股関節まではやわらかいのですが、その上の肋骨でひっかかり、右側に倒れにくくなっていました。

肋骨の中には胃や心臓、肺などが収まっていますので、背中や首にある各臓器の反応点や、ご本人への質問などと総合して、どこにいちばん負担がかかっているのかをしぼりこんでいきます。

また椅子に座って左足を上にして組むクセなども大切な情報です。実際に試していただくと解りますが、左足を上にすると、胃をかばうポーズをとることができるのです。ちなみに、右を上にすると肝臓をかばえます。

今回、ご本人はまっすぐ立っているつもりでも、実は、胃に引っ張られた左捻れの姿勢を無意識にとったまま、右足はつま先内側、左足はかかと外側へと、不均等に体重をかけてウォーキングを続けていたことが主な原因と考えられました。

そこで、施術の最初に、右足裏にある胃の反射点を調整することで、まず左右動作の差をなくし、その後、背中の反射点、お腹へと、少しずつ胃を深くゆるめ、左捻れの姿勢を整えていきました。

※捻れの姿勢は、12種体型の一種です。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年8月8日)

 



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