肝整睡眠不足による身体の硬さ〜ある日の施術より〜


いつもは立った姿勢から前屈をしていくと、床に手のひらがペタッとつくのに、最近つかなくなった40代女性。

毎月のように締切のある仕事をされていて、ここ最近は特に忙しかった様子。寝不足状態もかなり続いていたようでした。

睡眠時間が短いということは、起きている時間が長く、その間、重力に逆らって立っていたり座っていたりする時間が長いということでもあります。

例えば4時間しか睡眠をとらなかった場合、重力に逆らうための筋肉、 抗重力筋や、背骨の間の椎間板は、残りの20時間、がんばって働き続けます。そのがんばりが硬さとなり、体の柔軟性に影響が出るのです。

この方の場合、施術としては、前屈をしながらの仙骨調整や、鳩尾(みぞおち)と尾骨を結んだ経絡線調整により、その場で柔軟性を取り戻すことはできましたが、基本はやはり、横になってよく眠ることでしょう。

「内臓が生みだす心」「究極の免疫力」などの著書で知られる西原克成医師によると、1日8時間の睡眠は「骨休め」という観点から重要とのこと。

単に脳を休めるという意味だけはなく、重力から骨格筋肉を解放して、全身の細胞をリモデリングする時間としての睡眠の重要性を説いています。

そのことにより、固まった筋肉や椎間板の柔軟性を取り戻すことが本来の姿なのです。

とはいえ、理想の睡眠時間を簡単には確保できない方も多い現実を、無視はできません。

できる限り理想の睡眠に近づけつつ、それでも足りない部分を、先ほどの仙骨や鳩尾を含む「前後型(頭脳型)」調整などにより補っていくことも、均整法の役目のひとつと考えています。

※睡眠不足は肝臓疲労にも非常に影響します。逆にいえば、不眠症や眠りが浅い悩みの場合、肝臓に関係する胸椎9番や腰椎1番がカチカチに固まっていますので、施術によりしっかり整えていく必要があります。

※「前後型(頭脳型)」など、12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年9月19日)

 



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