頭の疲れによる生理痛〜ある日の施術より〜


30代女性。生理不順と生理痛。仕事が忙しくなると生理が来なくなり、来たときには相当つらい痛みに耐えなければならないとのこと。

今回の方に限らずですが、最近の女性に多く見られる歪みは、おへそから上と下のアンバランスです。具体的には頭(頭蓋骨)と骨盤。

頭蓋骨は硬くしまり、骨盤はだらんと伸びきっていることが多いのです。

頭蓋骨と骨盤がシーソーのような関係になっているということについては以前にも書きました。一方が閉じると、もう一方が開くのです。では、今回の女性は、どちらが主動でしょうか。

「仕事が忙しくなると」というところがポイントです。例えば毎日パソコンに向かって集中し、細かな作業を続けていると、頭(脳)や目の使い過ぎにより、頭蓋骨の、特に前側が硬く閉じてきます。(肝臓疲れの場合は、頭蓋骨の左側が硬く締まることが多いです)

頭の硬さやかたちは、均整師が触らないと分からないくらいの微妙な感触から、お客様ご自身で触ってはっきり分かるほどに硬かったり、あるいはとがっているように感じられるほどの場合まで様々。

この頭蓋骨の状態が、シーソー関係である骨盤を開かせ、弾力性を低下させてしまうのです。

よく使う部分は、よくも悪くも鍛えられていきます。「高僧の頭のてっぺんはとがっている」と言われますが、毎日、天へ抜けるような意識でお経を唱えたりといった修行を続けることで、よい意味で鍛えられたかたちなのでしょう。

使い過ぎやその他のストレスによる頭の疲れや頭蓋骨の歪みには、12種体型のうち「頭脳型」調整をよく使います。

ただ、今回の女性の場合、頭へのストレスが、経絡で見た場合に「胃経」や「心包経」にも反映していましたので、それらも視野に入れ、「骨盤型」調整を中心に、頭と骨盤のバランスを整えました。

ご自身で頭の硬さやかたちがはっきり手に取れそうな状態の方には、施術の前と後に触っていただき、その変化を確認していただいています。

※「頭脳型」「骨盤型」など、12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2009年10月3日)

 



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