歪みの移り変わり〜ある日の施術より〜


毎月1回、施術させていただいているお客様(30代男性)。約1年前に、「体の歪みが気になるので、一度観てほしい」と来院されました。

初回は、左肩が上がった姿勢でした。施術後、その肩のラインが左右均整になったことに感動され、定期的に観させていただくようになったのです。

次の月いらっしゃったときには、今度は右肩が上がっていました。その次は左、その次は右…と、ほとんど毎月、交互に上がる肩が変わります。

均整法では、左肩上がりは心臓疲れ、右肩上がりは肝臓疲れを表すと考えます。

心臓は上半身の左側、肝臓は右側に位置していますので、それぞれが疲れてくると、その周囲の筋肉にも凝りが現れ、肩を持ち上げたり、骨盤を引き上げたりして、全身の歪みにつながっていくのです。

心臓であれば寝不足や喫煙習慣、肝臓であれば食べ過ぎ飲み過ぎや夜遅い食事習慣が、よく見られる疲れの主な原因。

今回のお客様は仕事が相当にハードで、喫煙の習慣はないものの、ここ何年かは寝不足と毎夜の遅い食事がほぼ常態とのこと。その影響が、心臓に行くか肝臓に行くかの割合によって、上がる肩に月ごとの入れ替わりが起きた様子でした。

逆に体調がよいときなどは、施術前から左右差がほとんどありません。この「体調がよいとき」、がポイントです。

ただ肩のラインが整うからということだけで毎月いらしてくれているのではなく、ご自身の生活パターンに当てはめて、その根拠に納得いき、肩の上がり下がりを単なる歪みではなく、体調のバロメーターとして利用する方法を身につけられたのです。

歪みがない状態ばかりがよいのではありません。そのときどきの体調に応じて、体が自由に反応できている状態のひとつが歪みだと思って下さい。

反応できなくなってしまったとき、それは内臓疲れが慢性化してしまったときです。 一見すると歪みがないように見えますが、実は左右の肩が両方とも同時に上がって、下りてこられない状態なのです(こちらの図を参照して下さい)。

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『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校

 

また、女性は月経のリズムの周期で歪みは変わりますし、男女とも、季節ごとのリズム「春は肝臓」「夏は心臓」「秋は肺」「冬は腎臓」に合わせるように、体を自ら反応させて(=歪ませて)対応しています。

そのときに、必要以上に強く現れてしまった歪みを、均整法では「左右型」「回旋型」「骨盤型」など、12種類の体型に当てはめ、整えていきます。
(暴飲暴食で肝臓が凝って膨らむと右肩上がりに、ストレスにより肝臓が脳に向けてエネルギーを送り続けて疲れすぎるとしぼんで右肩下がりになりやすいです。)

※「左右型」「回旋型」「骨盤型」など、12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』


(2009年11月14日)



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