肝整蕁麻疹〜ある日の施術より〜


8歳女の子。お母さんと一緒に来院。お正月明けに急な蕁麻疹。すでに治って一週間くらい経つものの、これまでに経験がなく、繰り返さないだろうかと心配。お医者さんでも検査中。

脊柱を構成する各椎骨には、頚椎〜尾椎まで、それぞれに役割があります。

例えば頚椎5番「甲状腺中枢」、胸椎6番「発汗中枢」、胸椎9番「筋肉中枢(足がつったりしたときにはここ、背中の真ん中辺りをこぶしでドンドンドンと叩いていると鎮まってきます)」など。 (胸椎9番は「肝兪(かんゆ)」と呼ばれるツボに近く、肝臓とも関係が深いです。)

蕁麻疹をアレルギーの一種と観ると、どの椎骨に反応(周辺の筋肉の緊張や凝り、それに引っ張られての歪み)が出やすいか推測できます。

「アレルギー中枢」にあたる椎骨は胸椎4番(D4)。肩甲骨の間に位置します。今回の女の子もやはりD4に歪みが出ていました。

ただし何度か観させていただいており、以前その歪みはなかったことが分かっていました。

伺うと、お正月に少し夜更かしをしたり、そのまま翌日、習い事の稽古始めがあったりと、楽しいながらもハードなスケジュールが続いたとのこと。

D4は心臓にも関係しますので、寝不足などの疲れがよく現れます。

大人でも、寝不足が日常的に何年も続いたりすると、凝りや歪みを通り越してD4周辺の筋肉の力が抜け、肩甲骨の間がフニャッと凹んでしまいます。

今回のように一時的な歪みでは、背骨を上から下までなぞってみると、その部分だけがキュッと凝ったようになっていることが多いです。

D4は12種体型では「骨盤型」の椎骨に当てはまるため、骨盤型調整で骨盤を中心にバランスをとっていくと、D4の歪みも連動して整っていきました。

思春期以前のお子さんの場合、骨盤そのものはあまり施術せず、手首などの操作により、骨盤のバランスを整えていきます。

※「骨盤型」「12種体型」については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年1月30日)

 



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