肝整月に一度の施術、二つの意味〜ある日の施術より〜


20代女性。1ヶ月に一度、身体のバランスをとるために来院。

定期的に観させていただいていると、いつもと違った歪みはすぐに分かります。

今回、右の前腕の中に二本ある骨のうち、親指側の「橈骨(とうこつ)」が浮いたようになり、動きも硬くなっていました。

伺うと、長年弾いているピアノの、右手側の鍵盤の動きを少し硬めに調整してもらったとのこと。調整してから今日まで10日ほどの間に、右手首が痛いこともあったようです。

親指から橈骨のラインは「肺経」が通っており、今の季節にここを硬くしてしまっていると風邪もひきやすくなります。

橈骨自体の位置を元に戻すとともに、全身としては肺に関係する胸椎3番を含む「回旋型」調整で、バランスを整えていきました。

右手首の痛みは、放っておけばそのうち自力でバランスを取り戻し、治ってしまう場合ももちろんあるでしょう。

しかし、治ったようにみえても、実は身体のどこか別のところを自ら歪ませ、右手首をかばっているのでは? というところまで視野に入れておいて欲しいのです。

それが例えば右の足首だったとして、今度はその右の足首をかばって腰椎2番が歪み、腰椎2番をかばって…と、歪みによるかばい合いが延々続くと、全身の歪みはどんどん複雑になってしまいます。 (腰椎2番と肝臓は連動が強いため、肝臓にも影響が、など、どんどん枝分かれしながら広がっていきます。)

小さい頃に鉄棒から落ちて首を痛めた、などの古傷を、このようにしてたくさんの歪みで覆い隠していることが、原因不明の不調につながっているかもしれません。

定期的な施術には

1)「新たな歪みを追加させない」

2)「新し目の歪みをどんどん引きはがして古い歪みを浮き上がらせ、最終的にはそれも解消していく」

二つの意味があるのです。

※「回旋型」については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年2月6日)

 



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