肝整太りたい〜ある日の施術より〜


30代女性。やせ型なので、あと2kgほど体重が増えればうれしいとのこと。

大きくは二つ理由が考えられます。代謝がよすぎるか、もしくは胃腸の消化吸収力が弱いか。

前者の場合、太りすぎにしてもやせすぎにしても、副腎を中心に整えていく方法があります。

今回の女性は後者にあたる様子。胃の調子もよくないことが多いそうです。

先述の副腎調整に加えて、胃腸を姿勢的に押さえこんでしまう原因を整えていきました。

その際、大切な基準のひとつが、あばら骨(肋骨)などで構成される胸郭の閉じすぎ。

おへその上の肋骨「ハの字」がせまいと、胃腸の動く場所もきゅうくつになってしまいます。角度は約70度がよいとされています。

もうひとつ大切な基準は、胸郭の縦の長さ。

胸郭の縦の長さ(正確には、正中線上にある胸骨の長さ)は、恥骨〜おへそ、おへそ〜ハの字の頂点と、それぞれほぼ均等になっているとよいのです。

例えば猫背気味の方は、胸骨も上下から圧迫されたように見かけ上短くなり、ハの字もせまくなりがち。

なぜ猫背になるかを、均整法では12種類の体型から判断していきます。

今回の女性は頭の前側、おでこ側にとても緊張がありました。頭や目の使い過ぎから、頭部を中心に姿勢が前傾しているようです。 (頭や目の使い過ぎは、肝臓疲労も招きます。)

12種類の動作のうち、前後の動作に特徴のある「頭脳型」調整で姿勢を整えていくと、ハの字がおだやかに広がり、縦の長さにも伸びが出てきました。

漢方では消化吸収力が弱いと「気虚(ききょ)」、血流の滞りは「淤血(おけつ)」、水のとりすぎは「水毒(すいどく)」など五つに分類して、それぞれに合った処方をするそうです。

やせすぎ、あるいは太りすぎ解消として、体質改善のために漢方薬を飲んでいらっしゃる方もいると思います。

なかなか効果の上がらない方。正確に処方して下さる漢方医や漢方薬剤師のもとで指導を受けるのはもちろん、歪みや姿勢を整え、体がより薬を使いやすい状態を保ちつつ飲まれることも、ぜひ試してみて下さい。

※「頭脳型」など12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年3月6日)

 



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