40代女性。寝違えというほどではないが、右の首が張っている。
お顔を左右に振り向いていただくと、左は真横まで90°向けることができますが、右は痛くはないものの向きにくく、45°が精一杯になっていました。
次に仰向けで両膝を立て、その膝を胸のほうへつけていくと、左のお尻が下がっていました。
骨盤で言えば、硬い木の椅子に座ったときに骨がゴリッと当たる部分「坐骨」。左の坐骨が右に比べて下がっているのです。
そこで、左の坐骨をスーッと上げる操作により、首の振り向きは左右同じに。
1月2日の記事「首(頚椎)の調整例」でもお話ししました通り、寝違えは首と内臓とをつなぐ神経ネットワーク(迷走神経)を伝わって、胃腸や肝臓など、消化器系の疲れが首に上がり、強い凝りや歪みにつながっていくことがほとんどです。
そのような場合と、今回のように単純な骨盤の歪みから来た不調とは分けて考えると、施術がしやすくなります。
均整法では前者を「自律系の歪み」、後者を「運動系の歪み」として分類しています。
12種類の歪みが、それぞれこの二つに分かれます。
12×2=24通りの歪みの調整法を、そのときの身体の状態に当てはめていくのです。
※肝臓調整はこの24通りのうち、主に「消化器型(左右型)」調整を通して進めていきます。
※12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2010年4月3日)
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