前回(5月15日「骨盤の歪みと肝臓」)、「骨盤の捻れを一時、正規の位置に戻すことで、さっきまでゆるゆるだった肝臓に凝りが出てくることもあります」とお話ししました。
他には、このような例もあります。 30代女性。風邪が治ってからも、胃の調子が悪い。近所の鍼灸院では、胸椎12番(腰椎と胸椎の境目にある椎骨。背中の真ん中から少し下あたり)付近の「胃兪(いゆ)」という、胃のツボに反応ありとのこと。
うつ伏せで観させていただくと、確かに胸椎12番の左側に一箇所、凝りが出ています。
また、ご本人は真っ直ぐうつ伏せになっているつもりでも、骨盤が大きく左に捻れていました。
前回と同じく、骨盤を正規の位置に戻してみると、12番左の凝りはなくなってしまいます。
ご本人にも確認していただくために、12番左を押さえたまま骨盤を捻ったり真っ直ぐしたりすると、その都度、凝りが出たり消えたりする様子が感じられるとのこと。
今回の女性にとっての胃調整は、左回旋した骨盤を整えればよいと、この流れからしぼっていくことができます。
また、骨盤の歪みから胃に負担がかかることもあると、ご本人も納得して下さいました。(骨盤が歪む原因のひとつ、例えば「足首の動きが左右で違う」と、長年の間には骨盤、脊柱、そして内臓に影響が及びます。左足首が動きにくいと肝臓に、右足首では胃に影響すると均整法では言われています。)
施術としては、均整法12種体型「回旋型」調整により、真っ直ぐうつ伏せになれるようにさせていただきました。
※「回旋型」など12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2010年5月22日)
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