肝整日常動作と美容


50代女性。「足が細くなりたい」「二の腕を細くしたい」「首の後ろの盛り上がりをとりたい」。

※首のつけ根にあたる頚椎7番(C7)は、肝臓など内臓をコントロールする神経(迷走神経)の調子に、C7の下にある胸椎1番(T1)は血圧に関係すると言われています。体内の調子の悪さが首の後ろを盛り上げることもあれば、姿勢の悪さが体内に悪影響を与えて高血圧につながったりすることもあるわけです。

遠方からのご来院のため、1ヶ月に1度の施術。その機会を最大限に活かすためには、やはりふだんの生活へのアドバイスがかかせません。中でもポイントは運動。

施術で身体を前後左右にバランスよく動けるようにさせていただいた上で、エクササイズを毎回ひとつだけお勧めすることにしました。

やせるため、筋肉をつけるために激しく動くことではなく、日常生活の動作を変えることが目的です。

気になる部分は、本当は使わなくてよい部分を、長年のくせで使い過ぎてしまった結果であることがほとんど。

例えば多くの女性は、歩くときなどにももの前や横の筋肉を使い過ぎ、そのため骨盤が前側に引っ張られ、お辞儀をしたような姿勢をわずかながらとっています。

お辞儀をしたままでは地面を見てしまうので、顔を起こすために首のつけ根は常にがんばり続け、長年のうちに盛り上がってくるのです。

使うべき筋肉を使えるようにして生活し、正しい姿勢を身につければ、気になる部分は使われなくなり、全体として美しい姿勢が実現します。

1回目はももの後ろの筋肉を使えるようにするエクササイズ。それを1ヶ月続けていただいて、変化を見ながら次のステップへ、という流れを計画しました。

1ヶ月後「先生、着物を着たときに、首の後ろが気にならなくなりました!」とのうれしいご報告。

おまけにももの前ばかりでなく、後ろもバランスよく使え始めてきた結果、足も見違えるほどに細くなっていました。

こうなるとエクササイズを毎回ひとつだけという計画は、よい方向に変更です。ご本人から「他には何と何をやればいいですか?」との、やる気満々のご質問。

二の腕を細くするために、肩甲骨から腕を動かせるようにしたり、コアトレーニングなどで知られる「腸腰筋」を使えるようにするためのエクササイズをお伝えしました。

これらのエクササイズは3年前、私が均整法の施術後に最適な日常生活のアドバイスはないかと探していた頃、その考え方と方法に感銘し指導をお願いしたスポーツトレーナー、志水博彦先生の理論がもとになっています。

その私にとっても待望の志水先生DVD「美しい姿勢と歩き方」が完成しました。

エクササイズ1種目だけでも、それをきっかけに今回の女性のように変われる方もいらっしゃいます。

足首や骨盤、肋骨、肩甲骨など、足の先から頭のてっぺんまでの使い方を通して身につければ、その変化はさらに早く確実なものになるでしょう。

今回の女性は茨城からのご来院ですので、さらに遠方の方になると、ご来院は大変。そのような方にもお薦めです。

※均整法の施術については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型

(2010年6月5日)



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