40代女性。1週間前から腰が痛い。
排卵や生理の時期に、常に腰が痛くなる女性も多いですが、そういうことがなくての急な腰痛であっても、月のリズムの影響を受けている場合があります。
女性の体は、生理のときには生理の姿勢を、排卵のときには排卵の姿勢をとっています。
具体的には、排卵では左足に体重をかけやすくなり、左へ歪む姿勢に、生理ではその逆に右足に体重をかけやすくなり、右に歪む姿勢になりがちです。
(肝臓疲労の視点から観ると、左足首は肝臓、右足首は胃の状態を表すこともあります)
例えば生理が近い時期なのに、いつまでも排卵姿勢であり続けると、体に無理がかかり、腰痛や生理痛などの不調につながってしまうのです。
さらに細かい話になりますが、排卵時は交感神経側に、生理時は副交感神経側に自律神経のバランスが少し偏り、それに応じた姿勢になる必要があります。
左足に体重がかかる姿勢、右足に体重がかかる姿勢がそれであり、体は自ら姿勢をほどよく歪めて月のリズムに乗ろうとしています。
もうひとつ、骨盤(特に仙骨)の上半分と下半分にも、交感神経、副交感神経の状態が現れます。
今回の女性の主訴である腰痛の箇所は、骨盤の上半分でした。その周囲の筋肉がパンパンに張っています。
生理中であればこれでよいのですが、伺うと今月はもう終わっているとのこと。終わっているのにまだ生理中の骨盤のままでいることに不調の原因がありそうです。
今回の女性は、普段はうまく月のリズムに乗れていましたが、お忙しい方でもあるため、その辺りの疲れが自律神経に影響して、今月はうまく乗れなかったようです。
そこで、その女性にとっての生理が終わった姿勢と現在の姿勢の誤差を、12通りの視点からチェックして、生理後の姿勢を取れるように整えさせていただくと、骨盤の上半分と下半分に同じ柔らかさを取り戻すことができました。
※12通りの視点とは、均整法で「12種体型」と呼ばれる、12種類の姿勢のことです。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2010年7月17日)
|