30代女性。合わないブーツを履いて一日歩いたら、左アキレス腱が痛い。
左右のアキレス腱を比べてみると、左が倍くらい硬くなっていました。
一時的な不調で、原因が明確な今回の場合。アキレス腱だけではなく、アキレス腱を含む、ふくらはぎの筋肉(ヒラメ筋や腓腹筋)全体が硬くなっていました。
ヒラメ筋が動くとき、その中心となる運動点(モーターポイント)と呼ばれる点を探ってしばらく押さえていると、ヒラメ筋が弛むにつれてアキレス腱の硬さは左右同じに。
せっかく均整を受けに来て下さったのですから、もちろん全身のバランスもしっかり観させていただきます。
ヒラメ筋の運動点のさらに大もとは、腰椎や骨盤から伸びる坐骨神経。
一日中、無理な歩き方で酷使した骨盤左側の関節(仙腸関節)の動きも少し悪くなっていましたから、12種体型に照らし合わせつつ、整えさせていただきました。
今回のような、あるいはさらにひどい捻挫のような状態は、自然に治ったように見えてもそのまま放っておかずに、一応はもともとのあるべき姿にきちんと戻っているかどうか、確認しておくと安心です。
例えば足首の関節がわずかにずれた状態でその後を過ごしてしまうと、そのわずかなきしみが、日々坐骨神経を伝わって骨盤内に届き続けます。
原因不明の生理痛など、婦人科系の不調にお悩みの女性であれば、足首からの余分な刺激が骨盤内に収まっている子宮や卵巣を刺激し続けている場合もあるのです。(左の足首は肝臓にも、右の足首は胃にも大きく関わります。)
特に捻挫がくせになっていて、何度も足首を痛めたことのある女性は、一度チェックしてみるとよいでしょう。
※「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2010年7月24日) |