肝整お腹が張って苦しい〜ある日の施術より〜


40代女性。もともと胃腸が弱く、最近お腹が張ってきて苦しい。心配になって婦人科なども受診したが異常なし。

仰向けで両膝を抱える動作をすると、張ったお腹にももがつかえてとても苦しそうです。

背骨に沿って、どの内臓に負担がかかっているかを調べていくと、婦人科系というよりは、腸の動きが鈍くなっている様子。

このようなときには身体均整法の技法のひとつである「内臓操縦法(内臓賦活法)」を使い、該当臓器の疲れをとっていきます。 (肝臓には肝臓に微振動刺激を送ったりなど直接的な「肝臓賦活法」があります。また足先から肝臓を狙ったり、右肘を整えるとよくゆるむ場合もあります。)

先ほどの仰向け両膝抱え動作を再びしていただくと、とてもスムーズに。 施術を進めながら、お腹が張ってきた時期の前後に、何か変わったことがなかったかを訪ねると、健康のために玄米を食べ始めたとのこと。

玄米は体によいとされていますが、きちんと消化するためには相当噛まなければなりません。そのあたりが原因して、消化不良を起こしていたようです。

このように、何か急なことが起こり、病院での検査で異常がなかった場合には、その前後に何か普段と違ったことがなかったかをよく思い出してみるとよいでしょう。

他の例では、大人のアトピーや肌荒れなどが急に現れた場合には、転職をして2,3ヶ月目であったり、職場内で異動があったり、上司との折り合いが悪くなったりと、仕事がらみのストレスを境にして発生していることも多いようです。

このような場合でしたら、均整法では12種体型のうち「頭脳型」調整で頭の疲れをとっていきます。

先述の腸の動きを整えるのであれば、内臓操縦法を中心とした「消化器型」調整。

どのような場合でも、短期的には歪みを整え、かかった負担を受け止められる体にし、長期的には判明した原因にできる範囲からの対応をしていくとよいでしょう。

「内臓操縦法(内臓賦活法)」を始め、身体均整法の技法についてはこちらもどうぞご参考に。身体均整師養成講座カリキュラム

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年9月11日)



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