肝整水分の摂りすぎからの腰痛〜ある日の施術より〜


前回、体によかれと思って食べていた玄米が、お腹の張りに関係することもあるとお話ししました。

「体によかれと思って」○○を食べる、飲む、あるいは使うという場面には、あなたにも心当たりがあるかもしれません。

例えば「水」もそうです。

先々週の日経新聞では、この夏に試みた暑さ対策として「水分を多く摂る」が第一位でした。

もちろん大切なことなのですが、その摂り方には注意しなければなりません。

一日に何リットルとか、ちびちび飲むとか、摂り方の目安はありますが、いずれにしろ個人差が大きいことを頭に入れておくべきです。

今回の7月〜8月にかけて、知らず知らずのうちに水分を摂りすぎている方を多く見かけました。

適正な水分摂取ができているかを見極める方法として「皮膚の手触り」が挙げられます。

水を入れて風船を膨らませたことがありますか?

あの「タプタプタプ」という手触り。水分を摂りすぎて、体内で余ってしまっているときの皮膚の手触りとよく似ています。

水分を摂りすぎた人の体表は、どこを触っても、このタプタプタプを感じられます。例えば二の腕などを触っても分かります。

もちろん水風船ほど分かりやすくはなく、もっと微妙な手触りですので、普段の状態を覚えておかないとタプタプしていても分かりにくいことがあります。常にあちこち触っておくとよいでしょう。

さて、水分を摂りすぎるとどうなるのか?

水分を体外に排出する器官は主に腎臓や膀胱ですから、夏の間にこれら泌尿器系に負担をかけ続けると、これからの季節、泌尿器系を中心とした体の歪みを作ってしまうのです。

立った姿勢で体を左右に捻ってみると、一番捻れる胴体の部分にちょうど腎臓があります。

水分の排出量オーバーなどで、2つある腎臓自体が疲れ、さらにその疲れ方に左右差があると、腎臓に引っ張られるようにして、体が体内から捻れてくるのです。(腎臓の上、右側には肝臓があり、腎臓疲労に肝臓疲労が重なると、捻れはさらに複雑になります。)

これからの季節は上記の通り、夏の疲れ(水分の摂りすぎ、またエアコンなどによる体の内外からの冷え)から腎臓を中心に体が捻れ、ギックリ腰的な腰痛と、一見寝違えのような首の痛みが多くなってきます。

先日いらした30代女性もそうでした。急な腰痛です。

施術としては、12種体型中の「泌尿器型」調整。別名「回旋型」と呼ばれます。

この女性の場合も、まさに腎臓疲れからの捻れ(回旋)による腰痛姿勢になっていましたので、泌尿器系にたまった夏の疲れの調整をさせていただきました。

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年9月18日)



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