肝整首のこり、原因と解消法〜ある日の施術より〜


40代女性。首上部(頭と首のつなぎ目)の凝り。

触らせていただくと、ガチガチに固まっています。考えられる原因は、主に下記神経図の流れに沿った内臓疲労や、その他に眼精疲労、脳疲労。

迷走神経

(神経ネットワーク図by「肝臓と整体の情報館」)

均整法では、使い過ぎている内臓を弛めたり、左右の目の大きさをそろえたり、頭蓋骨を整え脳を楽にして、結果的にガチガチの首がほどけるような状況を作ります。

ガチガチの首自体は調整しません。上記のように、いくつも原因が重なっている首を、直接ほどこうと思っても、ガチガチすぎて、何をしても歯が立たないからです。

歯が立たないところからはすばやく逃げ、内臓や目、頭蓋骨といった、首と連動して固まっているけれど、首よりは歯が立ちそうなところを探します。

今回の女性の場合、肝臓と目、頭にも逃げましたが、最初に逃げたところは「足首」でした。

これは神経の流れとは、少し考え方が違います。首、手首、足首など、「首」と名の付く部分は、一緒になって固まりやすい性質があります。「同形相関(どうけいそうかん)」と言います。

足首を左右同じように動くようにし、その次に手首へと調整を進めていくと、ガチガチだった首は自然にほどけていきました。 手首足首といった末端が整うと頭や目の疲れもとれてきますので、最後に肝臓を仕上げて完了です。

再び上記の神経図に戻ります。内臓疲労は今回たまたま、順位で言えば5番目で脇役のようですが、普段は首のこり、痛み、寝違えなどにつながる原因の1位となることも多いのです。(なかでも肝臓疲労が多いです。)

特にこの夏は猛暑でしたので、その頃に冷たい食べ物、飲み物で胃腸をはじめとした内臓を疲れさせた影響が今出てくることにより、これから冬にかけて、上記神経図の流れに沿った寝違えも増えてきます。

よってしばらくの間は、冷たい物やこてこてした物を控え、腹八分目、よく噛んで、特に夕食はできるだけ早い時間に済ますなど、地味ですが、食を通じて内臓をいたわり、秋〜冬の首こり、寝違え予防を心がけて下さいね。

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年10月30日)



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