肝整顎関節症とストレスの関係を歪みから観ると〜ある日の施術より〜


30代女性。右の顎関節からカクカク音がする。

前日に40代女性も同じお悩みで来院されました。お二人とも長年この状態とのこと。他にも多くの方が来院されます。

みなさん、もちろん音の出る側が気になりますが、大抵の場合、原因は逆の左顎関節にあります。

左顎関節が締まり過ぎたため、結果的に右が弛んでカクカクしてしまっているのです。

なぜ左が締まり過ぎてしまうのでしょう?下図をご覧下さい 。

迷走神経

(神経ネットワーク図by「肝臓と整体の情報館」)

青線で表しているのは「左迷走神経」と呼ばれる、主に内臓を動かしている神経です。

例えば、肝臓の慢性疲労が左迷走神経を伝わっていくとします。

すると、左首からアゴ周囲の筋肉が硬くなり、左顎関節が締まり過ぎてしまうのです。

「肝臓の慢性疲労→左迷走神経→左顎関節」40代女性はこの流れでした。他にも多くの方がこの流れに当てはまります。肝臓調整が必要です。 (肝臓の慢性疲労は胸椎8番や腰椎2番、また右足の肝経に現れやすく、調整はそれらを中心に進めます。)

30代女性には、別の流れが見られました。

左半身は交感神経、右半身は副交感神経の反応が強く現れるため、仕事が忙し過ぎるなど、心身に負担をかけ続けていると交感神経が亢進し、左半身が硬くなります。

その結果、左腰が痛んだり、左肩が凝ったりします。左顎関節周囲の筋肉も硬くなり、締まり過ぎて動きが悪くなる。逆の右顎関節は開いて弛んでしまうのです。

まとめると「交感神経亢進→左半身の硬さ→左顎関節」。

どちらにしても、大きな原因のひとつは「ストレス」。ストレスに対処しようと肝臓ががんばったり、交感神経ががんばったりした結果の歪みと言えます。

肝臓疲労であれば、均整法では消化器型調整、交感神経の亢進であれば頭脳型調整などで対応していきます。

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年11月13日)



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