肝整寝違えの原因を内臓疲れから観ると〜ある日の施術より〜


30代女性。今朝起きたら痛かった。右に向いても左に向いても痛い。

痛くないところまで向いていただくと、左右どちらにも30°くらいまでしか向くことができません。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。下図をご覧下さい。

迷走神経図

(神経ネットワーク図by「肝臓と整体の情報館」)

青線は「左迷走神経」赤線は「右迷走神経」と呼ばれます。

主に胃腸や肝臓など、消化器系の疲れは、迷走神経を伝わって首周辺の筋肉を硬くしてしまいます。

今回の女性の場合、まずいちばん疲労が目立っていた肝臓を整えさせていただくと、青線に沿って歪みが整い、左へは90°向けるようになりました。しかし、まだ右には思い切って向けません。

2番目に疲れが観られた心臓も整えることで赤線も弛み、右にも90°向くことができました。

(逆に、首の調子のよいときであれば、頸椎を整えると迷走神経の働きがよくなり、肝臓や心臓を初めとした、内臓の調子を上げることができます。)

この夏の猛暑による冷たい飲み物・食べ物のとりすぎ、冷房の効きすぎなどで、内臓を体の中からも外からも冷やした疲れが、今頃になって出てきています。

また毎年、正月明けにも寝違えでのご来院は多くなります。正月休み中の暴飲暴食が影響するのです。

普段から摂生している人がたまにはめをはずすのは、内臓にも刺激になり、いい面もあります。

普段からはずし気味の人は年末年始、心も体も内臓も、一度ゆっくり休ませてあげて下さいね。

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年11月20日)



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