肝整腰痛とストレッチ〜ある日の施術より〜


30代女性。2,3日前から左腰痛。立ったまま左足を上げて靴下が履けない。

(均整法では右足首には胃、左足首には肝臓の状態が現れるとも観ます)

腰の様子を観させていただくと、背骨と骨盤との境目にある腰椎5番と、骨盤の関節(仙腸関節)の、それぞれ左側がガッチリ固まって動かなくなっていました。

腰椎5番から4つ上(腰椎1番)、さらに4つずつ上(胸椎9番、5番)とたどっていくと、それぞれ右側、左側と、動きの硬い部分が現れています。

均整法では、背骨(椎骨)が4つおき、あるいは5つおきに重心の支柱になっていると考えます。

腰椎5番は痛い箇所なので触らずに、それ以外の4つおきの椎骨を順番に整えていくと、腰椎5番にも自然に動きが出てきました。 仙腸関節にも少し動きが出てきたもののあと一歩。仙腸関節付近を詳しく探ると、腰椎5番の下、仙椎1番の動きが制限されています。

そこから上に4つおきに上がると腰椎2番があり、その左側がやはり硬くなっていましたので整え、靴下が履けるようになったところで終了です。

例えば仰向けで靴下を履くように膝を引きつけたり、開脚して左右に上半身を倒すなどのストレッチは、単に体をやわらかく保つだけではなく、左右に同じだけ動くようにすることで歪み予防、ひいては腰痛予防にもなります。

しかし、ストレッチだけでは、今回のように主に4つおきに現れる、背骨の関節(椎間関節)の固着まではなかなか取り切れません。

よく首をポキッと鳴らす方がいますが、ほとんどの場合、鳴りやすい椎間関節ばかりがいつも鳴り、その隣にある、固着の強い関節は固まったままです。

その隣り合わせの関節の動きの差が開けば開くほど、急な動作や衝撃に耐えられず捻挫や腰痛につながる原因のひとつになります。

ストレッチなど、自力の努力をメインとして、たまには補助として人の手を借り、椎間関節のお手入れもしてみてはいかがでしょうか。

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。例えば骨盤に関係する動きである、開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

 

(2010年11月27日)

 



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