肝整寝るときの姿勢と内臓の疲れ〜ある日の施術より〜


30代女性。施術中、「夜寝るときの姿勢は仰向けがいいのでしょうか?」とのご質問をいただきました。

睡眠中の7〜8時間、体はいろいろな姿勢をとりながら、日中の疲れを自ら回復させているという説があります。

こちらをご覧下さい。均整法で大腸をリラックスさせる姿勢とされる、「大腸のくつろぎ姿勢」です。

この他、胃が疲れていれば左足首を右足首の上に、肝臓であればその逆にして重ねた姿勢で寝るなど、各内臓それぞれについて、楽になる姿勢が解明されています。(他に、疲れた内臓側を下にした横寝姿勢も、下になった側の体幹に厚みが出るため、内臓がスペース的に楽になります。心臓疲労なら左を、肝臓疲労なら右を下にして寝ると楽なのです)

慢性的に腰が痛い人は、寝るときに自分がいちばん痛くない姿勢を探します。このような、痛みを避ける行動は意識的にできますが、内臓の疲れや凝りを楽にさせる姿勢を意識してとれる人は少ないのではないでしょうか。

安心して下さい。いちばん疲れている内臓が楽になる姿勢を、人は無意識にとることができてしまうのです。

これらを総合すると、アドバイスとしては「自由に好きな姿勢で寝て下さい」ということになるでしょうか。

歪みもそうですが、上記の理由から考えると、それほど毛嫌いする必要のないことが分かります。

肝臓を楽にしようとして体が無意識に右肩を下げ、背骨も一時的に右に歪んだような姿勢になったとしても、肝臓の疲れがとれたらまた右肩は上がり背骨もまっすぐに。

そのときの疲れに応じて、自由に歪んだり整ったりできる体が理想です。

内臓を楽にする姿勢を長くとりすぎた結果、背骨やその他の関節が疲れ、何カ所か固着してしまったときには、たまに施術で解放してあげれば大丈夫。

歪みも、寝たときの変な姿勢もむしろ味方につけて、より快適な体調を手に入れて下さい。

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年12月18日)

 



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