肝整虫歯ではないのに歯が痛いとき〜ある日の施術より〜


30代女性。歯が痛む。

虫歯は歯医者さんに行かなければなりませんが、虫歯がないのに痛いときはどうすればよいのでしょうか。

このような場合は、頚椎の歪みや首の筋肉の凝りが、歯に伸びている神経に影響している場合が少なくありません。

今回の女性の場合も、頚椎2番が大きく右に移動していました。 均整法では基本的として痛いところには触らず、そこからできるだけ遠い場所から整えていきます。

そこで足の指を触らせていたくと、右足の人差し指と中指の間が、他に比べてかなりせまくなり、開きも悪くなっています。

ここからは「胃経」と呼ばれる、胃のツボのラインが首や頬まで伸びています(下図参照)。

胃経

胃経図 by「経絡図譜のフリー素材集|鍼灸指圧自然堂」

そこで、胃経の中から歯痛に効くツボを、、と均整法では考えません。 この他にも「肝経」「肺経」など、12のラインが存在し、それらのラインに沿って日常、どのように偏った体重をかけ続けてしまっているかを考えていきます。

今回の女性の場合は、右の胃経に無意識に体重をかけ続けていた様子。そこから徐々に頚椎2番を右に引っ張りこんだようです。

姿勢で言えば右構えをとって、家事やお仕事をがんばっていたのでしょう。何かにがんばっているときには、人は身体を捻って力を出します。

動きで観ても、立った姿勢では左へは楽に捻れますが、右へは硬くなっています。

右足の2本の指をよく開けるようにして、右にも左にも同じように身体を捻れるよう整えると、頚椎2番は自らもとの位置に収まりました。

(今回は頚椎2番を経絡ラインから観ましたが、神経ラインで観ると頚椎2番は左迷走神経を通じて肝臓とも関わりが深く、肝臓疲労により頚椎2番が歪むこともあります。様々なラインを観察しながら、総合的に判断していくのです。)

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2010年12月25日)



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