分かってもらいにくい腕の痛み〜ある日の施術より〜


60代女性。右腕の外側に鈍い痛み。がまんできないほどではないが、何十年も続いている。

これまでに整形外科や様々な整体、治療院に行っても、生活に支障のあるほどの痛みではないためにそれほど重要視されず、スルーされることもあったそうです。

その経験からすでにあきらめモードに入っており、うちに初めていらしたときも、腕の痛みについてはお話しして下さいませんでした。

2回目の来院の際、「先生、実は何十年も腕が痛かったのですが、それがなくなってしまいました!」と聞いて、私もとてもうれしかったのでした。

腕のことは伺っていなかったので、特に腕の痛み用の施術をした訳ではありません。

ただ、普段の施術では、まず手足を調整して、徐々に体幹へと向かっていくことが多いのです。そのほうが体ばかりではなく、頭の疲れ(脳疲労)もとれやすいからです。

例えば腕に関しては、均整法の基本である「最密位」を使った調整を、毎回させていただいています。

他の部位に対しても、施術の内容は均整法の基本技がほとんど。 結果として、今回の女性のように長年のお悩みが解消するのはうれしいことではありますが、均整法では腕の痛みや腰の痛みといった、「○○の痛み」に対する施術はいたしません。

○○の痛みを持った人が現在どのような体型(姿勢・動き)をしているかを観て、それを整えていくだけなのです。 (例えば肝臓疲労による姿勢は、肝臓の収まっている右上半身が、疲れて膨らんだ肝臓に持ち上げられ、結果として左に歪んだり、凝って縮こまった肝臓側により歪んで右に傾いたりします。)

身体均整法学園の春募集が始まっており、今日もこれから説明会が開催されます。

整体など手技療法の仕事に携わっている方も、これから開業を考えている方も、均整法の基本を身につけることは、人生計画の大きな転換点になるかもしれませんよ。

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

 

(2011年2月5日)



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