肝整膝の痛みで正座ができない〜ある日の施術より〜


30代女性。急に両膝が痛くなり、正座ができない。

痛い箇所があるときに、今回であれば膝関節の状態がどうなっているかを病院で検査することは必要です。

均整法では関節や骨に異常がないと診断されてもまだ痛む場合に、さらに別の視点から観ることができます。

今回の女性は両脚の裏側が膝を含めてパンパンに張り、前側が逆にフニャフニャして力が抜けたようになっていました。

経絡でいうと膀胱経(下図参照)がパンパンで、胃経がフニャフニャです。

膀胱経

経絡図by「類経図翼図譜の素材集|鍼灸指圧自然堂」

均整法では「募穴(ボケツ)操法」や「兪穴(ユケツ)操法」を使い、このような体の表裏のバランスをとっていくことができます。

膀胱の募穴「中極(チュウギョク)」とシーソー関係にある肺の募穴「中府(チュウフ)」を比べると、中府が虚していて、中極が実しています。

中極の位置する下腹部全体がパンパンに張っていることを伝えると、ここしばらくお腹の痛いことがあったと話して下さいました。

膀胱経の中極に反応が出ていますので、もしかすると膀胱炎などから来ているバランスの乱れかもしれませんが、ここはお医者さんに任せる範疇になります。

調整は先に左右の中府のうち、特に虚していた右を鼓舞し、その後に中極を整えると、両脚の表裏の弾力が同じになり、正座は難なくできるようになりました。 (肝経は足の親指を通りますので、肝臓疲労は外反母趾や痛風の痛みにつながることがあります。)

今日明日は、身体均整法学園の土日コース卒業試験です。今回のように応用範囲が広い、募穴操法の基本も試験科目に入っています。

学生のみなさん、落ち着いてがんばって下さい。来年度からは卒業生として、募穴操法の応用他様々な均整を、研修会で一緒に勉強していきましょうっ。

 

☆☆☆均整法体験コーナーのお知らせ☆☆☆

今月27日(日)、毎年恒例「幡ヶ谷社会教育館文化祭」。

社会教育館の1〜4階まで、すべての部屋を使って様々な出し物あり展示会あり。

均整法体験コーナーは4階体育室でお昼の12時〜1時、1回500円で15分くらいの施術を体験できます。去年の様子はこちら。

http://www.kaihuu-kinsei.com/kinseiclub/hatagaya2010.html

遊びに来て下さいね☆☆☆

 

※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年2月19日)

 



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