30代女性、40代女性、20代男性、60代女性、70代男性、40代男性。
先週の予約表を見直しながら、花粉症にお悩みのお客様方を思い出してみました。年代や性別に関係なく、多くの方がつらい思いをなさっています。
みなさんに共通して現れている歪みは胸椎7番の左側。
両側の肩甲骨(下図の赤色部分)のいちばん下、とがった部分を結んだライン上にある背骨がおよそ胸椎7番にあたります。
肩甲骨図 by「ウィキペディア」
少し触るだけで、症状の重さにほぼ比例して、するどい痛みを感じます。
ここは花粉症などアレルギー症状に対してがんばっている「副腎」という臓器の反応が出やすい点。
胸椎7番を整えて痛みが消えるようにすると、花粉症対応による副腎疲労をとり、残りの花粉の季節中も、副腎に活躍してもらえることになります。
ただし、花粉症が出てから副腎調整を用いることは、急場しのぎともいえるのです。
お悩みのみなさんを観させていただくと、例えば鼻がつまっているだけではなく、「胃経」と呼ばれる胃のツボのライン全体がつまっていたり(下図参照)、
胃経図 by「経絡図譜のフリー素材集|鍼灸指圧自然堂」
肝臓の慢性疲労があって体内の掃除ができなかったりと、何かしら特徴があるもの。漢方的な視点からも、胃腸の弱い方は花粉症になりやすいと言われているそうです。 (肝臓の調整には先の胸椎7番の右側の他、8番右側、11番右側などを用います。)
月に一度か二度、一年を通して施術を受けて下さっているお客様の中には、今年はすごく軽く済んだ、薬を飲まなくてもよくて助かったと話して下さる方もいます。
こちらも漢方視点から、「春は肝」「夏は心」「秋は肺」「冬は腎」と、それぞれの季節に合わせて内臓疲労を整えていくと、花粉やその他の異物、老廃物処理にまで、体は手が回りやすくなるようです。
全部を施術の手柄にするわけではもちろんありません。
夏から冬にかけて、個人個人が努力した胃腸に対するいたわりが、春の花粉の時期に向けて功を奏するよう、均整法でお手伝いさせていただきます。
※花粉症についてのバックナンバーもご参照下さい。
花粉症対策による腕のしびれ感〜ある日の施術より〜
骨盤と花粉症〜ある日の施術より〜
花粉症〜ある日の施術より〜
※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2011年3月5日)
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