肝整地震酔い、めまいと姿勢〜ある日の施術より〜


60代女性。人の眼鏡をかけたときのような目の違和感が、ここ2週間ほど続いている。

眼精疲労その他、目のお悩みの場合、後頭部と首の間(後頭骨と頚椎1番の間)がつまってしまっていることが多いです。姿勢で言えば、アゴが上がっている状態。

「地震酔い」とも言われている、なんとなく体が揺れている感じを訴えるお客様も増えています。

頭と首の間は、脳から自律神経が体へと出て行く部分。ここが元気かどうかは、地震酔いやめまい予防に大きく関わってきます。

具体的には、後頭骨と頚椎2番の間に指2本分の幅があり、上下からはさまれている頚椎1番によく触ることができるかどうか。

指1本くらいの幅しかないと、頚椎1番には触りにくくなります。そこで、例えば後頭骨を引き上げる施術で幅を広げます。

しかし、目の問題を抱えている場合はそのような直接的な方法ではなく、もっと全体的な施術のほうが、後頭骨もよく引き上がるのです。

今回の女性の場合は、足の親指から目に伸びる「肝経(下図参照)」というラインが、左右ともに凝っていましたので、こちらを整えることで、後頭骨を引き上げることができました。(漢方では肝と目は密接な関わりがあると考えます。)

肝経

経絡図by「類経図翼図譜の素材集|鍼灸指圧自然堂」

 

(2011年3月26日)

 



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