肝整ストレスによる腰の捻れ〜ある日の施術より〜


30代女性。歩くと右足指の付け根が痛い。

詳しく伺うと、痛いのは右足の人差し指と中指の付け根でした。他の指に比べて、この2本の間だけ、つまったように硬くなっています。

立った姿勢を観させていただくと、骨盤は大きく左に捻れていました。

骨盤自体が歪んでいるわけではなく、上半身と下半身が、おへそ辺りの位置で捻れているのです。

そのことから、体重のかけ方が左右の足で違ってきており、右足はつま先の、特に上記2本の指付近へ、左足は踵へと体重をかけてしまっていたのでした。

この状況であれば、例えばスカートは、歩いているうちに、どんどん左に回っていってしまうでしょう。

足の人差し指と中指を通る「胃経」というラインの凝りをとるために、胃経とシーソー関係にある「心包経」ラインを整えます。両方のシーソーが釣り合うと、2本の指の間が開いてきました。

床を踏み込んでいただくと、さっきまで骨が床に直に当たるような感触だった指の付け根に、肉が戻ってきたとのことでした。

先月の東京支部研修会では、「体が緊張すると腰が捻れてくるのがF5(右回旋型)、弛緩すると腰が捻れてくるのがF6(左回旋型)」など、F1〜12までの特徴を講題にして研修しました。

ここ1ヶ月ほどの様々なストレスにより、体に微妙な緊張感が続いて体が捻れ、体調を崩している方が目立ちます。体は硬すぎるのもいけませんが、やわらかすぎるのも問題ありです。

体を左右に捻って、動きに大きな差がないか、どちらか一方が妙に硬かったりやわらかすぎたりしていないか、一度チェックしてみて下さいね。(肝臓は上半身の右側に位置するため、肝臓疲労により上半身が右に傾きつつ、どちらかに捻れることもよくあります。)

(2011年4月16日)

 



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