30代女性。しゃがんだ姿勢でお風呂掃除を2時間がんばった後に腰痛発生。お辞儀ができない。
70代男性。ノートパソコンを居間に持ち込んで、自分の左側に置いて何時間か仕事をし続けた後に腰痛発生。右に体を捻れない。
上記例の他にも、長時間同じ姿勢で何かをし続けた後に腰を痛めるケースは、意外と多いものです。
現在は携帯電話やメールの発達により少なくなったかもしれませんが、昔は固定電話(コード付き)の前で、友達や恋人と真夜中まで長電話をするというシーンがよくありました。
話し終えて受話器を置こうとしたら、受話器を持ったポーズのまま、腕の筋肉が固まってしまい、伸びなくなった経験はありませんか?
そんなとき、普段からある程度体を動かしている人は、筋肉に柔軟性があり、少しずつ伸ばしていけば、すぐにもとどおりになります。
運動不足で筋肉の硬い人は、長電話後の腕も回復が遅く、お風呂掃除や、不自然な姿勢でのパソコン作業後に腰痛が発生する可能性も高いでしょう。
他には例えば朝起きて腰が張る人、肩が凝っている人。
本来は立ち姿勢でかかる重力から解放されて、体にとって楽であるはずの睡眠姿勢。そんな楽な姿勢でも、風邪で2、3日寝込めば、さすがに腰も痛くなります。
しかし、毎朝そうなってしまうのは、それだけ筋肉の柔軟性が低下しているということ。
やはり長時間、同じ姿勢で行う作業には弱いと言えるでしょう。
先の30代女性であれば、前後の動きのバランスを整える「前後型」調整、70代男性であれば、捻る動きのバランスを整える「回旋型」調整を用いて、施術の役目は果たすことができます。
しかしさらに大切なことは普段から、正しい歩き方、正しいラジオ体操などにより、全身の筋肉を万遍なく動かしておく習慣なのです。
(体幹が柔軟で、日々の動作でしなやかに動き、その刺激が内臓までしっかり届くことが、肝臓を初め、内臓の健康には必要なのです)
※「前後型」「回旋型」など、均整法では姿勢(歪み)を12種類に分けて整えていきます。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2011年5月14日)
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