骨盤のゆがみと生理痛〜ある日の施術より〜


30代女性。生理の1週間くらい前になると、下腹のシビレ感と痛みが発生。婦人科では異常なし。整形外科では、腰椎4番5番間がせまくなっており、そのためではないかとの診断。

骨盤のすぐ上にある腰椎4番5番間には、確かに変位がありました。さらに腰椎3番にも。

立った姿勢では、この腰椎3番を境に、上半身が右へ、下半身が左に捻れています。

左右に捻って動かしてみると、左には大きく捻れるものの、右にはわずかにしか動きません。ご本人にも普段から、この差の自覚がありました。下半身の左捻れが、上半身の右捻れよりも強いようです。

骨盤の両側を比べてみると、左は後方に、右は前方に捻れていました。 婦人科系をはじめ、ホルモン関係のお悩みに力を発揮するツボが復溜(ふくりゅう・下図参照)。ふくらはぎの内側、アキレス腱の少し前にあります。

腎経

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均整法では、卵巣、副腎、甲状腺など、ホルモン臓器のアンバランスを、のど仏の上に位置する「舌骨(ぜっこつ)」の変位で観察します。

今回の女性は舌骨の左が下がり、同じ側の復溜が非常に硬く、強い圧痛(押したときの痛み)がありました。

左右の復溜を同じ硬さにするため、骨盤の左側を調整(画像の例は右側調整)。

骨盤調整後、「下半身、特に膝の内側がポカポカしてきました」とのコメントをいただきました。

復溜を含むライン「腎経」は骨盤を通るため(上図参照)、骨盤の捻れが整うと、復溜は両側ともに同じ状態を取り戻し、血流その他も一気に通り始めるのです。 (肝経も骨盤を通りますから、骨盤調整は肝臓調整にもなります。)

 

※均整法では腰椎3番を境とした捻れ姿勢を、12種類の姿勢のうち、「回旋型」として調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年6月18日)



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